施工事例の概要
栃木県真岡市にて、トヨタ ヤリスクロスの助手席シートに付着した血液を清掃してほしいとのご依頼をいただきました。黒色のファブリックシートに広範囲のシミが生じていましたが、お客様ご自身では一切手をつけておられなかったため、状態が悪化する前にプロによる施工が可能でした。
血液汚染の特性——なぜお湯や市販洗剤を使ってはいけないのか
血液による車内汚染は、嘔吐や飲料のこぼれとは異なる専門知識が必要です。最も重要なポイントは「絶対にお湯を使わない」ことです。
血液にはヘモグロビンをはじめとするタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は熱によって変性・凝固する性質があるため、お湯や温水で洗ってしまうと、繊維の奥でタンパク質が固まり、シミが永久に残ってしまいます。同様に、アルカリ性が強すぎる洗剤や、漂白剤(塩素系)をファブリックシートに使うと、生地の変色・傷みを引き起こすリスクがあります。
正しい応急処置は冷水を使うことです。しかし家庭での対処には限界があり、特にファブリックシートは繊維の奥まで血液成分が浸透するため、プロの業務用機材でなければ根本的な除去が難しい場合がほとんどです。今回のケースでは何も手をつけられていなかったため、タンパク質の固着が起きておらず、スムーズな施工につながりました。
清掃前の状態
ご依頼時の車内の状況は次の通りでした。
- 助手席シート(座面):黒色ファブリックシートに血液が付着。シミが広範囲に広がっていた。
- 汚染物の状態:お客様自身は清掃未実施。タンパク質が固着していないため、除去しやすい状態。
- においの状態:血液特有の鉄錆び臭がシート付近に感じられる状態。
なお、今回は施工当日が雨天だったため、施工前(汚染状態)の写真撮影が困難でした。あらかじめご了承ください。
施工内容・清掃手順
血液汚染の清掃は、通常の汚れとは異なる専用の手順で実施しています。
- 冷水による予備洗浄:まず冷水を使って血液成分を薄め、表面の汚染を和らげます。絶対にお湯は使用しません。
- 酵素系クリーナーによる前処理:血液中のタンパク質・ヘモグロビンを分解する酵素系専用クリーナーをシートに噴霧し、10〜15分間浸透させます。
- エクストラクター洗浄:業務用エクストラクター(汚水回収機能付きシャンプー洗浄機)で冷水の洗剤液を噴射しながら汚水を同時吸引。シミの奥から血液成分を引き出します。
- シミ残留確認と追加処理:洗浄後にシミの残留状況を確認し、必要に応じて酵素系クリーナーの再塗布+エクストラクター洗浄を繰り返します。
- 抗菌処理:シート表面に抗菌剤をスプレー塗布し、衛生状態を確保します。
- 乾燥・仕上げ:送風・自然乾燥でシートを乾燥させ、仕上げ確認を行います。
上の写真は施工中のエクストラクター内の汚水です。茶色〜赤みがかった色が、吸い出された血液成分がシート繊維の奥まで浸透していたことを示しています。これほどの汚染が家庭での拭き取り清掃で除去しきれないことは明らかです。
施工後の状態
- 助手席シート:黒色ファブリックに広がっていた血液のシミが除去され、本来の色に回復。
- においの状態:血液特有の鉄錆び臭が解消。
- 衛生状態:抗菌処理により清潔な状態に。
自分で血液を落とそうとする場合の注意点
やってはいけないこと
- お湯・温水を使う:タンパク質が熱で固まり、シミが永久に残る
- ゴシゴシこする:繊維の奥に汚れを押し込み、状態が悪化する
- 漂白剤(塩素系)を使う:ファブリック素材の変色・傷みを引き起こす
- 放置する:時間が経つほどシミが定着し、除去が困難になる
応急処置として有効なこと
- 冷水を含ませたタオルで叩くように吸い取る(こすらない)
- 重曹水(水500ml+重曹大さじ1)を軽くスプレーして叩き取る
- 乾いたタオルで水分を吸い取り、換気して乾燥させる
ただし、この応急処置は表面のみの対処です。繊維深部まで浸透した血液は業務用エクストラクターでなければ完全に除去できません。シミが残る場合や、においが気になる場合は早めにプロへご相談ください。
費用の目安
| 車種・内容 | 料金目安(税込) |
|---|---|
| 軽自動車 | 25,000円〜 |
| 普通車(セダン・SUV・コンパクト) | 30,000円〜 |
| ミニバン・大型SUV | 35,000円〜 |
| オゾン消臭追加 | +12,000円〜 |
今回の施工は、普通車(トヨタ ヤリスクロス)の血液清掃での対応でした。
栃木県の車内清掃施工事例
クルピカ24では栃木県内各地からのご依頼に対応しています。
血液・体液汚染に関するよくあるご質問
Q. 時間が経った血液のシミも取れますか?
A. 時間が経つほど除去が難しくなりますが、プロの酵素系クリーナー+エクストラクター洗浄であれば、ある程度時間が経過したシミでも大幅に薄くなるケースがほとんどです。まずはご相談ください。
Q. シートを外して清掃するのですか?
A. 基本的にシートを装着したまま施工します。エクストラクターを使った洗浄はシートを外さなくても繊維の奥まで洗浄できます。ただし、汚染が底部(シートレールや金属フレーム周辺)まで及んでいる場合は、シートを外した方がより丁寧な清掃ができるケースもあります。
Q. 黒いシートでもシミは取れますか?
A. はい。黒色ファブリックシートの場合、血液のシミが乾くと目立ちにくい一方で、実際には繊維の奥まで浸透しています。今回のケースでも黒色シートに広範囲のシミがありましたが、施工後はしっかりと除去できました。
Q. においも取れますか?
A. 血液特有の鉄錆び臭は、エクストラクター洗浄で血液成分を除去することで大幅に軽減されます。においが強い場合や気になる場合は、オゾン消臭オプションの追加をおすすめします。
Q. 個人情報は保護されますか?
A. はい。クルピカ24では施工事例の掲載にあたり、個人が特定される情報(氏名・住所・ナンバープレート等)は公開しておりません。安心してご依頼ください。
まとめ
今回は栃木県真岡市にて、トヨタ ヤリスクロスの助手席シートに付着した血液清掃のご依頼をいただきました。お客様が自己処置をされていなかったことで、タンパク質の固着を防ぐことができ、スムーズな施工につながりました。
血液汚染はお湯や強い洗剤を使うと状態が悪化することがあります。気になった場合はまず冷水での応急処置を行い、できるだけ早くプロへご相談ください。クルピカ24では栃木県内はもちろん、関東一円のご依頼に対応しております。
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