三重県伊勢市で、後部座席の嘔吐のご相談をいただきました
車の中で吐いてしまったとき、いちばん困るのは「どこまで自分でやれば終わりなのか」が分からないことだと思います。目に見えるところを拭いて、消臭剤をかけて、窓を開けて乾かす。そこまでやったのに、数日たって閉め切った車に乗り込んだ瞬間だけ、あのにおいが戻ってくる。嘔吐のご相談では、この「戻ってくる」というお話をとてもよくうかがいます。
今回は三重県伊勢市で、トヨタ カムリの嘔吐清掃をご依頼いただきました。ご相談の時点で、嘔吐のことに加えて後部座席の汚れも気になっているとうかがっていましたので、後席の一脚だけを洗う部分清掃ではなく、天井以外の車内をひととおり作業する車内基本清掃でお受けしています。
この記事では、どこまで手を入れたのか、料金はいくらだったのかを順にご説明します。なお、掲載している写真はいずれも作業を終えたあとに撮影したものです。夜間の撮影のため全体に暗く、写真によって明るさに差があります。
ご依頼の内容と、気になっていたところ
ご相談は「嘔吐の清掃をお願いしたい。あわせて後部座席の汚れも気になる」という内容でした。うかがっているのは後部座席までで、後席の座面や背もたれ、足元まで気になっているという内容です。
このご相談の形は、実はよくあります。直後にご自身でひととおり拭き取り、そのときは片付いたつもりでいたけれど、あらためて明るいところで見ると後席全体が気になってくる、という流れです。嘔吐の跡だけをピンポイントで、というより「後ろの席をまとめてきれいにしておきたい」というご依頼になりやすいところです。
お車はトヨタ カムリで、車種区分としては普通車です。後席のシートは、座る面と背もたれの中央が細いストライプ地のファブリック(布地)、そのまわりが黒い合皮という組み合わせになっています。ファブリックと合皮が隣り合っているシートは、洗い方を場所によって切り替える必要があります。

作業スペースはご自宅の駐車場で、平地でした。作業車を停める場所も確保できる環境です。
嘔吐のにおいが、乾いてから戻ってくる理由
嘔吐のご相談で最初にお伝えしているのが、シートの構造の話です。
車のシートは、表面の生地の下にウレタンのクッションが入っています。液体をこぼすと、生地の表面で止まることはほとんどなく、下のウレタンへ吸い込まれていきます。ウレタンはスポンジ状なので、いったん入ったものは自然には出てきません。表面を拭き取って乾かすと、その時点ではにおいが弱まったように感じますが、湿気の多い日や、閉め切って車内の温度が上がった日に、においだけが戻ってきます。
そのため、嘔吐の清掃では「表面を拭く」のではなく「中に入ったものを、水と一緒に吸い出す」という考え方で作業します。ここで使うのがリンサークリーナーです。洗浄液をシートに入れ、生地の内側にあるものを浮かせて、汚れごと吸い上げる機材です。吸い上げたあとは脱水してお返しするので、作業のあとにシートがびしょ濡れのまま、ということにはなりません。
そのうえで、正直にお伝えしていることがあります。シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。座面を貫通して下まで届いているような場合には、シートを取り外す作業が必要になることもあります。今回はシートの取り外しは行わず、車内基本清掃の範囲で作業しています。
今回の作業範囲は、天井以外の車内基本清掃です
クルピカ24の車内基本清掃は、天井以外が対象です。シート、フロア、フロアマット、内装のパネルやドアの内張りまで、ひととおり手を入れます。天井の清掃は別のメニューになります。
作業の中心はシートです。フロアマットを外し、細かなごみやほこりをバキュームで吸い取ったうえで、汚れが入り込んでいるところにリンサークリーナーをかけていきます。
リンサークリーナーをどこまで使うかは、当日の状態を見て担当が判断します。汚れの元になっている場所には必ず使いますが、明らかに汚れていないシートは、バキュームだけで仕上げることもあります。まんべんなく水をかけることが目的ではなく、必要なところから抜き切ることが目的だからです。

布と合皮が混ざっているシートでは、扱いを分けます。ストライプ地のファブリックの部分は、内側まで液体が入るためリンサークリーナーで吸い出す作業が中心になります。まわりの黒い合皮は、生地のように吸い込む素材ではないので、縫い目や合皮と布の境目に入り込んだものを取ることが中心になります。この境目は指が入りにくく、ご自身での作業では残りやすいところです。

写真は後席を左右から撮ったものです。夜間のためシート全体が暗く写っていますが、座面と背もたれに目立つ汚れは見当たりません。場所によって濃淡が見えている部分があります。

シートベルトのバックルまわりや、アームレストを倒したときの根元は、汚れが溜まりやすいところです。座面と背もたれのあいだのすき間も同じで、上から見ているだけでは分かりません。後席をまとめて見てほしいというご依頼のときは、こうした細かいところまで含めて作業します。

足元のカーペットは、剥がさずに上から作業します
嘔吐のご相談では、シートだけでなく足元も気になるところです。座席から落ちたものは、フロアマットを通り抜けて、その下のカーペットまで届いていることがあります。
車内基本清掃では、フロアマットは外して洗います。その下に貼られているカーペットは剥がしません。剥がさずに、上からリンサークリーナーをかけて吸い出す形です。カーペットを剥がして下の材まで手を入れるのは、シートを外すような分解を伴う作業のときです。

こちらの写真は、フロアマットを外した状態の後席足元です。黒いカーペットの上に、細かく光るものが散らばって見えます。砂粒なのか、起毛した生地に光が当たっているのかは、この写真からは判別できません。夜間の撮影のため、光の反射が強く出ています。
足元は「自分でやったつもりになりやすい」場所です。掃除機では表面のごみは取れても、繊維の根元に入り込んだものまでは吸い出せません。においの原因が足元にあることも珍しくないので、後席全体のご依頼では必ず含めて作業します。
ドアの内張りとスイッチまわりまで
見落とされがちなのが、ドアの内側です。後席で吐いてしまった場合、隣のドアの内張りやドアポケットにも飛んでいることがあります。窓を開けようとしたときや、ドアに手をついたときに触れてしまうところでもあります。

ドアハンドルの内側、パワーウィンドウのスイッチのまわり、ドアポケットの底は、形が入り組んでいて拭きにくい場所です。車内基本清掃では、こうした樹脂のパネルも対象に含まれます。

写真の2枚は、後ろの左右それぞれのドアの内張りです。どちらもドアポケットの中に物は入っておらず、パネルの表面にも汚れは見当たりません。
料金は30,000円(税込)です
今回のご依頼の料金は、次のとおりです。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 車内基本清掃(普通車) | 30,000円(税込) |
| 合計 | 30,000円(税込) |
オプションは付いていません。この30,000円(税込)に、出張費・交通費・高速代はすべて含まれています。別途かかるとすれば、コインパーキングで作業することになった場合の、作業車の駐車代だけです。今回はご自宅の駐車場での作業でしたので、これもかかっていません。
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。当日になって次々と追加を言われるのが嫌だ、という声からできたのがクルピカ24の一律料金なので、ここは崩さないようにしています。
汚れの種類で金額が変わることもありません。嘔吐の跡でも、ペットの毛でも、たばこのヤニでも、料金は車種区分で決まります。今回のカムリは普通車ですので、30,000円(税込)です。
作業のあいだ、お立ち会いは必要ですか
基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
作業前に、気になっているところを直接うかがえると助かります。嘔吐の場合、どのあたりが中心だったかを教えていただけると、リンサークリーナーをどこから当てるかの判断が早くなります。
電源と水道について
ポータブル電源を積んで伺い、作業に使う水も持参します。三重県では、ご予約の状況によって、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合があります。
今回のお車はご自宅の駐車場で、電気も水道もお借りできる環境でした。
当日までにお願いしたいこと
ひとつだけ、事前にお願いしていることがあります。シートカバーを付けている場合は、当日までに外しておいてください。当日その場で外すことになると、その分の時間がかかってしまいます。
早めにご相談いただけると、できることが増えます
嘔吐の清掃は、時間が経つほど手が届きにくくなります。液体はゆっくりと下へ移動していくので、直後であれば表面近くにとどまっているものが、日が経つと生地の奥やクッションの中心へ入っていきます。リンサークリーナーで届く範囲には限りがありますので、早い段階のほうが抜ける量は多くなります。
ご自身で応急処置をされる場合は、こすらずに、乾いたタオルで上から押さえて水分を移し取る形にしてください。こすると生地の目に押し込むことになります。市販の消臭剤をかける前に、まず水分を抜くほうが結果につながりやすいです。
「もう自分で拭いたので、今さら頼んでも意味がないのでは」とご相談をためらう方もいらっしゃいますが、拭き取ったあとでも、中に残っているものを吸い出す作業には意味があります。
よくあるご質問
Q. 嘔吐のにおいは完全に取れますか?
A. 完全に消えるとは言い切れません。表面近くに残っているものは吸い出せますが、クッションの奥まで入っている場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。どのくらい染み込んでいるかは、実際に拝見したうえでご相談させてください。
Q. 後部座席だけでも見てもらえますか?
A. 汚れがシート一脚に収まる範囲であれば、その一脚だけの部分清掃も承っています。二脚以上に及ぶ場合や、足元まで気になる場合は、車内基本清掃でのご案内になります。今回は後席まわり全体が気になるとのことでしたので、車内基本清掃で作業しています。
Q. 30,000円のほかに、出張費はかかりますか?
A. かかりません。出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれています。別にいただくのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。
Q. 支払いは現金だけですか?
A. 現金のほか、クレジットカード・電子マネーがご利用いただけます。ただしご利用いただける決済手段は、担当する提携業者によって異なります。ご予約時にご確認ください。
Q. 電源や水道は用意したほうがいいですか?
A. こちらでポータブル電源と水を持参します。三重県では、ご予約の状況によって、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合がありますので、駐車場所の状況をお知らせください。
Q. シートカバーは付けたままでもいいですか?
A. 当日までに外しておいてください。付いたままだと、その場で外す時間がかかります。外したカバー自体は、洗濯や陰干しなどご自宅での対応をおすすめしています。
Q. どのくらいで乾きますか?
A. リンサークリーナーを使った箇所は脱水してお返しします。作業後の乾き方は、その日の気温や湿度、駐車環境によって変わります。しばらく窓を少し開けて風を通していただくと、乾きが早くなります。
まとめ
三重県伊勢市のトヨタ カムリで、嘔吐の清掃と、後部座席まわりの車内基本清掃を行いました。料金は普通車の30,000円(税込)で、オプションは付けていません。
嘔吐の清掃で大事なのは、表面を拭くことではなく、シートやカーペットの中に入ったものを吸い出すことです。表面だけを整えても乾いたあとににおいが戻ってくるのは、中に残っているものが動いていないからです。
三重県伊勢市とその周辺で、嘔吐の跡や後部座席の汚れが気になっている方は、ご相談ください。どのあたりに、いつごろ、どのくらいの量だったかを教えていただけると、当日の作業の見当が付きやすくなります。
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同じ伊勢市で、車内での嘔吐についてご相談をいただいた事例です。お車も今回と同じトヨタ車で、汚れてしまった席のまわりにどこまで手を入れているのかをご覧いただけます。伊勢市までお伺いした事例ですので、ご自宅の駐車場での作業がどんな流れになるのかも、あわせてご覧いただけます。
こちらも同じ三重県内、四日市市でのご相談です。汚れが一つの席に収まらず、助手席と運転席にまたがっていた事例で、範囲が広がったときにどこまでを清掃の対象にしているのかをまとめています。
3本目は三重県外の事例です。今回といちばん条件が近いのがこの1本でした。トヨタの普通車で、後部座席の嘔吐を、オプションを付けずに車内基本清掃だけで作業しています。後ろの席とその足元をどう清掃しているのかをご覧いただけます。