ペットの尿のにおいが後部座席に残っている、というご相談でした
広島県福山市にお住まいのお客様から、ダイハツ タフトの車内清掃をご依頼いただきました。
うかがったご相談は、後部座席にペットの尿のにおいが残っている、というものでした。においを抑えることを目的として、後部座席だけでなく前の席や足元も含めた車内基本清掃を行い、仕上げにオゾン消臭を組み合わせています。
作業をさせていただいたのは、ご自宅の平面駐車場です。作業スペースを広く取るのが難しい場所でしたが、電気と水道はどちらもお借りできました。
料金は、軽自動車の車内基本清掃25,000円(税込)に、オプションのオゾン消臭12,000円(税込)を加えて、合計37,000円(税込)です。
においは、写真には写りません
においのご相談は、車内清掃の事例記事でよくある「ここが汚れていました」「それがこうなりました」という見せ方が、そのままは使えません。においの元になっているものが、目に見える汚れとして残っているとは限らないからです。
こちらは、清掃に入る前の後部座席の座面です。

細かい幾何学模様の入った生地で、中央には色の違う帯のような部分が通っています。写真からは、においがどこにどれだけ残っているのかを読み取ることはできません。
だからこの記事では、「何が見えたか」ではなく「何をしたか」を書きます。においという写真に写らないものを相手に、どういう考え方で、どこまで手を入れているのか。順に書いていきます。
なぜ、ペットの尿のにおいは後部座席に残りやすいのか
車のシートは、見えている布が一枚あるだけではありません。
表面の生地は細い糸を織ったもので、糸と糸のあいだには隙間があります。その下には、クッションになるウレタンが入っています。ウレタンは、細かい泡がびっしりと連なったスポンジのような素材です。
つまりシートは、上から下まで隙間だらけの構造をしています。
液体がかかっても、それは表面にとどまってくれません。生地の隙間を通り抜けて下のウレタンへ入り、泡の集まりの中を横にも下にも広がります。時間が経てば水分は抜けますが、においの元になる成分は水分と一緒に出ていってくれるわけではなく、ウレタンの中に残ります。
気温や湿度が上がると、残ったものは空気中に出てきやすくなります。「ふだんは気にならないのに、夏場の締め切った車内で急に気になる」というご相談が多いのは、このためです。
後部座席は、ペットを乗せる場所になりやすい席でもあります。液体は低いほうへ流れますから、シートベルトのバックルの根元や、座面と背もたれの境目に入り込みやすくなります。
表面を拭くだけでは届かない範囲があります
液体がかかったとき、まず表面を拭き取るのは正しい対処です。表面に残った量を減らせば、そのぶん奥へ入る量も減ります。
ただ、拭き取りで取れるのは生地の表面付近にある水分だけで、すでに下へ落ちてしまったものには布が届きません。乾けばにおいは一時的に弱まりますが、湿気の多い日や車内の温度が上がった日にまた気になる、ということが起こります。
同じ理由で、上から消臭剤をかけるだけでも、においの元そのものは残ります。
そこで、洗って吸い上げる、という作業が必要になります。
洗って、水ごと吸い上げる。届く深さの目安は表面から5cmほど
においの元を外に出すには、いったん水で浮かせてやる必要があります。
使うのはリンサークリーナーという機械です。やっていることは単純で、生地に洗浄液を吹き込み、汚れを浮かせて、そのまま水ごと吸い上げる道具です。掃除機が水を吸うようなものだと考えていただくと近いと思います。
大事なのは、吸い上げるところまでを一続きでやることです。洗うだけで吸わなければ、浮かせたものが生地の中に戻ってしまいます。
そして、この機械で吸い出せる深さには目安があります。表面からおよそ5cmまでです。ペットの尿がその範囲にとどまっているのであれば、洗って吸い上げることで、においの元をかなり外へ出せます。
一方で、量が多かったり時間が経っていたりして、ウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、上から吸うだけでは届かないことがあります。乾いたあとににおいが戻ってくる、というのはこのケースです。座面を通り抜けて下側まで達しているようなときは、シートを取り外して裏側からも手を入れる作業になり、シート脱着11,000円(税込)/脚が別途かかります。
今回のタフトも、洗って吸い上げる作業で進めています。
フロアマットを外して、その下まで手を入れています
シートと同じくらい大事なのが、足元です。
こちらは清掃に入る前の後部座席と、その足元です。

足元にフロアマットが見当たらないのは、外して作業をしているためです。マットの下からは、車体側に張られたグレーのカーペットが出てきます。
フロアマットは、ゴム製でも布製でも、液体をそこで止めてくれるわけではありません。縁からまわり込んだり布の目を通り抜けたりして、下のカーペットに達します。しかもマットが上にかぶさっているぶん、そこは乾きにくい場所です。
ですから、マットを外して、その下のカーペットまで洗って吸い上げます。マットそのものも別に洗います。においのご相談で足元を飛ばしてしまうと、シートだけをきれいにしても、下から戻ってくることになります。
前の席の足元も同じです。

こちらは助手席側の足元です。マットを外した床に、白い紙のようなものと細かな白い粒が見えています。こうしたものは掃除機で吸い取ってから、カーペットの洗いに入ります。ゴミが乗ったまま水を入れると、汚れを広げてしまうためです。
荷室の側から見たところです。

後部座席の背面と、ヘッドレスト、ラゲッジボードが写っています。背もたれの裏側は、車内から見ているとつい見落とす場所ですが、荷室側にまわると正面から手を入れられます。
ご相談は後部座席でも、前の席や足元まで清掃します
今回のご相談は後部座席のにおいでしたが、清掃は前の席や足元も含めて行っています。
理由は単純で、車の中の空気はつながっているからです。エアコンを回せば空気は席のあいだを行き来しますから、後ろの席だけをきれいにしても、前の席の生地や足元が元のままでは車内の空気は変わりにくくなります。

運転席まわりです。ステアリング、ナビの画面、シフトレバー、エアコンの操作パネルが写っています。こうした手が触れる場所は、皮脂や飲み物の跳ねが積もりやすく、それ自体がにおいの元になります。生地とは扱いが違うので、拭き上げていきます。

前の席を2脚とも写した1枚です。助手席に青いブラシが置かれています。生地は、いきなり水を入れても汚れが浮いてきません。洗浄液をなじませ、ブラシで繊維の隙間から汚れをかき出してから吸い上げる、という手順になります。
窓ガラスの内側やドアの内張りも、あわせて拭いています。においのご相談では、こうした布ではない場所も含めて一度リセットしておくほうが、あとの仕上げがはたらきやすくなります。
洗い出したうえで、仕上げにオゾン消臭
今回はオプションのオゾン消臭を組み合わせています。ここで、順番について少し書かせてください。
オゾン消臭は、においのご相談で最初に思い浮かべる方法だと思います。ただ、先に洗ってから使うというのが当社の考え方です。
においの元がシートやカーペットの中に残ったままオゾンだけをはたらかせても、そのときは軽くなったように感じられ、あとから戻ってきやすくなります。
ですから作業の順番としては、まず洗って吸い上げ、においの元そのものを外へ出す。そのうえで、生地の奥に残ったぶんや、空気中にただよっているぶん、手の届かない隙間に入り込んだぶんに対して、最後にオゾンをはたらかせる。この流れになります。
オゾンは無色の気体なので、はたらいている様子そのものは写真に写りません。だからこそ、その前に洗って吸い上げるところまでを済ませておくことが要ります。
なお、オゾン消臭は車内基本清掃に付けるオプションとしてご案内しています。オゾン消臭だけのご依頼は承っていません。
作業を終えた車内
ここからは、一連の作業を終えたあとに撮った写真です。

ご相談の中心だった後部座席です。外していたフロアマットを戻しているので、足元の見え方が最初の写真とは変わります。生地に入った水分は、できるだけ引き上げてからお返ししています。

後ろの席から前を見たところです。前席の背もたれの裏側と、その足元にもマットが敷かれています。

角度を変えたもう1枚です。

前の席の座面です。シートベルトのバックルの根元は、ものが落ち込みやすい場所のひとつです。


車内を左右から見た2枚です。「TAFT」のロゴが入ったフロアマットが敷かれています。ダッシュボードやステアリングまわりも拭き上げています。
今回の料金
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 車内基本清掃(軽自動車) | 25,000円 |
| オゾン消臭(オプション) | 12,000円 |
| 合計 | 37,000円 |
タフトは軽自動車ですので、車内基本清掃25,000円(税込)にオゾン消臭12,000円(税込)を加えた金額です。
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。
なお、においが奥まで入り込んでいてシートの取り外しが要る場合は、シート脱着11,000円(税込)/脚が加わります。この判断も、作業に入る前に済ませます。
広島県での作業について
クルピカ24は出張での車内清掃です。ご指定の場所にうかがって作業をします。
広島県では、作業に使う電源をお借りするかたちでご案内しています。屋外のコンセントからお借りできれば十分で、30m以上の延長コードを持参していますので、お車から30m以内にコンセントがあるかをご確認ください。水道も、使わせていただけると作業がはかどります。
今回は、電気と水道の両方をお借りできました。ご協力ありがとうございました。
駐車場については、ドアを開け、フロアマットや機材を一時的に置くスペースが要ります。今回のようにまわりが詰まっている場合でも、車両を少し動かしていただける環境であれば作業できることが多いので、ご予約の際に駐車場の様子をお聞かせください。
よくあるご質問
Q. ペットの尿のにおいは、車内清掃でどこまで落ちますか
A. シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。
Q. オゾン消臭だけをお願いできますか
A. オゾン消臭は車内基本清掃と組み合わせてのご案内となり、単独ではお受けしておりません。においの元が生地の中に残ったままだと、あとから戻ってきやすいためです。まず洗って吸い上げ、残ったぶんにオゾンをはたらかせる、という順番でお受けしています。
Q. 後部座席だけの部分清掃はできますか
A. シート1脚の部分清掃は22,000円(税込)が目安です。ただし、ご依頼の内容や車内の様子によってご案内が変わりますので、一度ご相談ください。においのご相談では、足元や前の席も含めて手を入れたほうが結果につながりやすい、とお伝えすることもあります。
Q. 作業のあいだ、そばにいたほうがいいですか
A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。
Q. 作業のあと、すぐに乗れますか
A. 作業のあとは、生地に入った水分をできるだけ吸い上げてからお返ししています。それでも奥のほうにはしばらく残りますので、駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。
Q. 駐車場に電源や水道がないのですが、来てもらえますか
A. 広島県では、電源をお借りしてご案内しています。30m以上の延長コードを持参しますので、少し離れた場所のコンセントでも届くことが多いです。お借りできない場合は、電源のある場所へ車両を移動していただくかたちをご相談させてください。水道も、お借りできると作業がスムーズです。難しい場合は、ご予約の際にお知らせください。
Q. 軽自動車の場合、料金はいくらになりますか
A. 軽自動車の車内基本清掃は25,000円(税込)です。オゾン消臭を加える場合は12,000円(税込)で、合計37,000円(税込)になります。オゾン消臭はオプションですので、車内基本清掃だけのご依頼も承っております。お車の様子をうかがったうえで、作業前に金額を確定させてご案内します。
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