車の中で吐いてしまった、というご相談でした
山口県下関市のお客様から、車の中で吐いてしまったので清掃してほしい、というご相談をいただきました。お車はマツダのデミオです。
こういったご相談は、ご連絡をいただく時点で、すでにお疲れになっていることがほとんどです。においのこともありますし、自分で手を入れてよいものか迷われる方も多いところです。そのままの状態でご連絡いただいて構いません。片付けてからご相談を、と考えていただく必要はありません。
今回は、車内基本清掃(普通車)30,000円(税込)での作業です。オプションは付けていません。
表面に出ているぶんと、生地の中に入るぶんに分かれます
シートもフロアのカーペットも、表面の生地の下にクッション材が入った構造になっています。液体がかかると、生地の目をとおって下の層へ落ちていきます。上に出ているぶんは布で押さえれば取れますが、下へ入ったぶんはそこに残ります。
においが残るのも同じ理由です。においのもとは表面ではなく、生地の下に入ったところにあります。市販の消臭スプレーをかけても届くのは表面までで、上からにおいを重ねるかたちになります。しばらくすると元のにおいが戻ってきた、というご相談は実際によくいただきます。
固形のものは、乾くと粒になってカーペットの目に残ります。掃除機のヘッドを当てても、目に食い込んだものは吸い口の風だけでは起き上がってきません。家庭用の掃除機で追いつかなくなるのは、この段階です。
運転席の足元です

運転席の足元です。フロアマットは外してあり、その下の黒いカーペットが出ています。
カーペットの上に、黄土色の粒が広い範囲に散っています。シート寄りの手前から、ペダルのある奥まで届いています。吐いたものが乾いて、粒になって残ったものです。カーペットの色が濃いので、ぱっと見ただけでは沈んで見えますが、近くで見るとこれだけの量がのっています。
右奥に立ち上がっているのがアクセルペダルで、その左がブレーキペダルです。ペダルの根元まで同じものが入っています。手前に写っている黒い樹脂のプレートは、車体番号の刻まれたVINプレートです。こういった段差の際は、粒が転がって止まる場所になります。
フロアは、マットを外して洗います。その下のカーペットは剥がさず、上からリンサークリーナーをかけて洗っていきます。
フロアマットは、車から外して洗います
フロアマットは車から外して、車の外で洗います。敷いたままでは、ツールを押し当てたときに水が下のカーペットへ抜けてしまいますし、裏側まで手が入りません。外に出してしまえば、毛足の向きを変えながら何度でもかけ直せます。
次の動画は、外したフロアマットにリンサークリーナーのハンドツールを当てているところです。赤い作業用のグローブをはめた手で、透明な樹脂のヘッドを手前へ引いています。
マットの毛足は、グレーの畝が縦に並んだ形です。上端には、かかと当ての黒いブロックが並んでいます。ツールを当てて引いたところが、濃い帯になって残っているのが見えると思います。透明なヘッドの中には、吸い上げたものが黒く付いています。畝の谷になっている部分は、ブラシをかけただけでは届きにくいところで、ここは吸い上げながら洗います。
リンサークリーナーで、生地の中まで洗います
リンサークリーナーは、汚れに合わせた溶剤をシートにかけて浮かせた後に、水と一緒に水分ごと吸い上げる機械です。バキュームで表面のものを吸ったあとに、この機械でシート内部に浸透した汚れを洗い、吸い出していきます。
順番としては、まずバキュームで表面に出ているものを取ります。そのうえで溶剤をかけ、生地の中の汚れを浮かせます。浮いたところへ水を入れて、水分ごと吸い上げます。表面を拭くのと違うのは、この「浮かせてから吸う」という工程が入るところです。
リンサークリーナーは必ず使います。どこまで使うかは、汚れの出ている場所に合わせて、担当する者が決めています。汚れの出ていないきれいなシートは、バキュームだけで仕上げることもあります。汚れの付き方によっては、スチームも使います。
後部座席です

後部座席を、開けたドアの外から撮ったものです。座面に置いてあるのが、拭き上げに使う緑のマイクロファイバークロスと、生地の目に入ったものを起こすための青い柄のブラシです。右手に赤い作業用のグローブをはめています。
シートは黒い布で、座面と背もたれの中央に、グレーの細いストライプが入った切り替えが通っています。左側の座面が濃くなっているのが見えると思います。中央にシートベルトのバックル、右奥にセンターコンソールのカップホルダーが写っています。
シートは、座面の広いところだけを見て終わりにはしません。座面と背もたれのあいだの折り返し、シートベルトのバックルのまわり、シートとドアのあいだのすき間は、落ちたものが入り込んで止まる場所です。指も掃除機のノズルも入りませんので、ブラシで起こしてから吸い出します。
座面で受けきれなかったぶんは、すき間から下へ落ちます。後部座席が気になる、というご相談でも、床まで見ておく必要があるのはこのためです。車内基本清掃はシートもフロアも範囲に入っていますので、落ちた先まであわせて洗います。
吸い上げた水です

リンサークリーナーの汚水タンクです。タンクを外して持ち上げたところで、貼ってあるシールが逆さに写っています。下のほうに溜まっているのが、車内から吸い上げた水です。黒く濁っています。
この機械に入れる水は、こちらが持ち込んだものです。それがこの色になって戻ってきます。生地の中にどれだけ入っていたかは、このタンクを見ていただくのがいちばん早いと思います。表面を拭くだけでは、この水は出てきません。
当日の作業環境

当日のお車です。ご自宅の平地の駐車場でしたが、その場所では作業のスペースまでは取れませんでした。お車を動かすことはできるとうかがっていましたので、砂利敷きの場所へ移動させていただいて作業しています。
ドアを2枚とも開けているのは、足元と後部座席の両方に手を入れるためです。ドアを開けておくと、作業のあいだ車内に風が通ります。
作業の場所は、ご自宅の駐車場でも、月極駐車場でも構いません。お車と作業車を並べて停められる、できるだけ平坦な場所があれば作業します。ご自宅前や敷地内で取れない場合は、近くの停められる場所を事前にご相談ください。コインパーキングを使う場合は、作業車の駐車料金を別途頂戴します。
電気と水道について
今回の作業では、電気も水道もお借りしていません。ポータブル電源を積んで伺い、作業に使う水も持参します。
下関市でのご依頼では、電源は原則不要です。ご予約状況により、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合があります。
においについて、先にお伝えしていること
シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。
より深くまで浸透していて、リンサークリーナーでは吸い出せないと判断した場合には、シート脱着(11,000円・税込/脚)をご提案させていただくこともございます。シートを外すと、座面の裏側と、シートの下の床まで手が入ります。
どのくらいまで下げられそうかは、お車の状態によって変わります。実際に拝見したうえでご相談させてください。
作業のあとの乾燥について
作業のあとは、リンサークリーナーで脱水してからお返ししています。それでも湿った状態でのお返しとなりますので、乾燥期間が1日から必要です。駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。
窓を開けておけない駐車場でも、作業はお受けしています。窓開けはお願いであって、条件ではありません。乾燥の1日は、駐車の環境にかかわらずみていただいています。翌日にお車を使うご予定がある場合は、ご予約のときにお知らせください。日程を合わせてご案内します。
お立ち会いと、当日の流れ
基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
作業の時間は約1〜3時間です。今回のように一台ぶんを通して清掃する場合は、3時間ほどをみていただいています。そのあいだ、お客様はご自宅の中で過ごしていただいて構いません。
シートカバーを付けておられる場合は、当日までに外しておいていただけると助かります。当日になってから外すと、その分のお時間がかかります。
今回の料金
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 車内基本清掃(普通車) | 30,000円(税込) |
| 合計 | 30,000円(税込) |
ご相談をいただいた時点で、お車の状態によっては特殊清掃になる可能性があることは、先にお伝えしていました。今回のご請求は、上の表のとおりです。
汚れの種類で料金が変わることはありません。嘔吐でも、飲みこぼしでも、犬や猫の毛でも、金額はお車の区分で決まります。デミオは普通車ですので、30,000円(税込)です。
出張費・交通費・高速代は、基本料金に含まれています。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の、作業車の駐車代だけです。お客様ご自身の駐車代をご負担いただくものではありません。
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。金額はお車の区分で決まっていますので、ご予約の時点で確定しています。
早めにご相談いただけると
吐いてしまったものは、時間がたつほど下の層へ進みます。表面が乾いても、中に入ったものは乾ききらずに残り、湿度が上がった日に、においだけが戻ってきます。夏場に窓を閉めた車内へ乗り込んだときに強く感じるのは、このためです。
固まった粒も同じで、日がたつほどカーペットの目に食い込んでいきます。掃除機をかけるたびに表面のぶんだけが取れて、奥のぶんが残っていきますので、時間がたつほど取り出しにくくなります。
日が浅いほど、届く範囲は広くなります。においが気になりだした段階でご相談いただければ、それだけ手の入れようがあります。
日程の都合でお困りの場合も、ご相談のときにお知らせください。作業のあとは乾燥のお時間をみていただく必要がありますので、お車を使うご予定から逆算して日をお取りします。週末に遠出をされるご予定があるようでしたら、その前に間に合う日でご案内できるか確認します。
よくあるご質問
Q. 吐いたにおいは、完全に取れますか?
A. 生地の表面からおよそ5cmまでの範囲であれば、リンサークリーナーで吸い出せます。それより深いところまで入っている場合は、乾いたあとににおいが戻ることがあります。無臭になるとお約束することはできませんが、どこまで下げられそうかは、お車の状態を見てご相談させていただきます。
Q. 自分で片付けてからのほうがいいですか?
A. そのままで構いません。手を入れていただかなくて大丈夫です。気になっている場所と、お車の区分だけお知らせください。
Q. 嘔吐だと料金は高くなりますか?
A. 高くなりません。汚れの種類による追加はいただいておりません。お車の区分で決まります。今回のデミオは普通車ですので、30,000円(税込)です。
Q. フロアマットも洗ってもらえますか?
A. はい。マットは車から外して、車の外で洗います。その下のカーペットは剥がさず、上からリンサークリーナーをかけて洗います。
Q. 電気や水道がない場所でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。今回のお車も、電気と水道をお借りせずに作業しています。下関市では原則不要で、ご予約の状況によっては、電源をお借りできる場所への移動をお願いすることがあります。その場合はご相談のときにお伝えします。
Q. 乾くまでどれくらいかかりますか?
A. 1日からみていただいています。脱水してからお返ししていますが、それでも湿った状態でのお返しになります。窓を少し開けて風を通していただけると、早く落ち着きます。
Q. 支払いは何が使えますか?
A. 現金のほか、クレジットカード・電子マネーがご利用いただけます。ただしご利用いただける決済手段は、担当する提携業者によって異なります。ご予約時にご確認ください。
まとめ
山口県下関市のマツダ デミオ、車の中で吐いてしまったというご相談でした。車内基本清掃(普通車)30,000円(税込)で、運転席の足元から後部座席、フロアマットまで一台ぶんを通して清掃しています。
運転席の足元は、フロアマットを外した下の黒いカーペットに、黄土色の粒が広い範囲に散っていました。マットは車から外して車の外で洗っています。車内は、バキュームで表面のものを取ってから、溶剤で浮かせてリンサークリーナーで吸い上げるという順で進めました。吸い上げた水は、タンクの中で黒く濁っていました。
車の中で吐いてしまった、においが気になる、自分で手を入れてよいのか迷っている。そういったお困りごとがありましたら、そのままの状態でご相談ください。お車の区分と、気になっている場所をお知らせいただければ、金額をお伝えしたうえでご予約をお取りします。
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