運転席の足元からにおいがする、というご相談でした
群馬県伊勢崎市のお客様から、トヨタ RAV4 の車内清掃をご依頼いただきました。ご相談は「運転席フロアの尿のにおい」です。気になっている場所が運転席の足元とはっきりしていましたので、今回は運転席だけの部分清掃と、仕上げのオゾン消臭でお受けしました。
においのご相談は、場所が絞れているときと、どこからか分からないときがあります。今回は前者でした。それでも、においというのは輪郭がはっきりしないもので、乗るたびに気になるのに、人に説明しようとすると言葉にしにくい。そういう厄介さがあります。
この記事では、伺ったときの運転席の様子、実際におこなった作業、かかった金額を順にご紹介します。
作業前の運転席
まず運転席を見せていただきました。ベージュの合皮のシートで、中央のパネルには細かい穴が開いています。

座面と背もたれの境目の縫い目に、黒っぽい汚れが帯になって溜まっていました。背もたれの右の縁、体が当たる側にも、黒っぽい擦れ跡が縦に広がっています。どちらも、乗り降りのたびに体が触れるところです。
続いて足元です。フロアマットは外してあります。その下の黒い起毛のカーペットに、白い小石と砂、それから枯れ草の細い茎が、全面に散っていました。ペダルの足元まで、同じものが散っています。起毛のカーペットは、砂が入ると毛の奥に沈みます。表面を払っただけでは出てこないのは、そのためです。

運転席まわりも見ておきます。ハンドル、メーター、ナビの画面、シフトのあたりです。この1枚でも、足元に白い粒が写っているのが分かります。足元がどういう状態だったかは、この引きの1枚がいちばん分かりやすいので載せています。

においの元は、目で見て分かるとは限りません
ここで、はっきりさせておきたいことがあります。
足元にあった小石や砂、枯れ草も、シートの境目に溜まっていた黒っぽい汚れも、見えているのはここまでです。これがにおいの元かどうかは、見ただけでは決まりません。
においのご相談では、この「見えているもの」と「においの元」が一致しないことがよくあります。目立つ汚れが無くてもにおう車がありますし、逆に汚れが見えていても、においはしないこともあります。
ですので、作業は「見えているものを消す」やり方では組み立てません。においの元が染み込んでいる可能性のある範囲を、まとめて洗い出す。そのうえで、残ったものに対して消臭をかける。この順番で進めます。
もうひとつ、においの元がある場所は、症状を感じる場所と必ずしも一致しません。足元でにおうからといって、元が足元だけにあるとは限りませんし、シートの側に残っていることもあります。今回、運転席という範囲の中で、シートとフロアの両方に手を入れているのは、そのためです。
においの強さは、その日の気温や湿度でも変わります。昨日は気にならなかったのに今日は強い、ということが起きます。においが弱く感じる日に「まあいいか」と見送ってしまうと、次に気になる日までそのままになります。
布や起毛の生地は、表面だけでできているわけではありません。液体は生地の目を通って下へ落ちていきます。拭いたときに手応えが無くなるのはそのためで、拭けた分が全部ではありません。
正直にお伝えしておきます。シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。どこまで下げられそうかは、実際に拝見したうえでご相談させてください。
今回の作業と金額
今回は運転席だけの部分清掃です。内訳と金額は次のとおりです。
- 部分清掃(運転席のみ):22,000円(税込)
- オゾン消臭:12,000円(税込)
- 合計:34,000円(税込)
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。出張費・交通費・高速代は、この金額に含まれています。別途ちょうだいするのは、コインパーキングで作業する場合の、作業車の駐車代だけです。
汚れの種類によって金額が変わることもありません。尿のにおいでも、ペットの粗相でも、飲み物のこぼれでも、手を入れる範囲と車種区分で決まります。
部分清掃は、簡易版の清掃ではありません。手を入れる範囲を1脚に絞っているだけで、やっている中身は変わりません。ですので、気になる範囲が2脚以上に及ぶ場合は、部分清掃を席数分だけ積み上げるのではなく、車内基本清掃でのご案内になります。そのほうが範囲も広く、金額も抑えられます。
作業時間の目安は、約1〜3時間(部分清掃は約1時間、車内全体で約3時間)です。今回は運転席だけですので、1時間のほうになります。
なお、より深くまで浸透していて、リンサークリーナーでは吸い出せないと判断した場合には、シート脱着(11,000円・税込/脚)をご提案させていただくこともございます。今回は実施していません。
運転席の洗い方
はじめにバキュームで、表面にあるものを吸い取ります。足元の小石や砂、枯れ草はここで取ります。
そのうえでリンサークリーナーを使います。リンサークリーナーは、汚れに合わせた溶剤をシートにかけて浮かせた後に、水と一緒に水分ごと吸い上げる機械です。バキュームで表面のものを吸ったあとに、この機械でシート内部に浸透した汚れを洗い・吸い出していきます。今回はスチームも使っています。
シートは、細かい穴の開いたパネルが中央にあるタイプです。穴に入った汚れも、この機械で吸い出していきます。座面と背もたれの境目の縫い目も、同じように手を入れます。
リンサークリーナーは、かけたぶんをその場で吸い上げます。水浸しにして放置する作業ではありません。範囲が狭くても、手順はここまで同じです。
足元で残りやすいのは、ペダルのまわりと、シートの下です。上から見えているのは中央だけで、そこだけを拭いても奥は変わりません。
足元のカーペットは、剥がしません。上からリンサークリーナーをかけて洗います。カーペットを剥がすのは分解清掃のときで、部分清掃や車内基本清掃では剥がさない、という線を引いています。
仕上げのオゾン消臭
洗い終わったあとに、オゾン消臭をおこないました。
順番には理由があります。においの元が残ったままオゾンだけをかけても、においは戻りやすくなります。まず汚れを洗い出し、そのうえで残ったものにオゾンをはたらかせる。この形でご案内しています。
オゾン消臭は、車内を閉め切った状態でおこないます。洗ったあとに残ったものに対して、仕上げとしてかけている作業です。
そのため、オゾン消臭だけのご依頼は承っておりません。清掃に付けるオプションとしてご案内しています。
作業を終えた運転席
ここから作業後の写真です。先にお断りしておくことがあります。
作業前と作業後で、撮っている位置と明るさが揃っていません。上から撮っていたり、少し横にずれていたりします。ですので、生地の色が違って見えたり、質感が変わって見えたりしても、それは撮り方の差です。作業の成果として見ていただくものではありません。見ていただきたいのは、あったものが無くなっているかどうか、その一点だけです。

シートです。境目にあった黒っぽい帯はありません。背もたれの縁の擦れ跡もありません。境目の縫い目は、いちど溜まると拭き取りでは戻りにくいところですので、作業のあとにまず見る場所のひとつです。

足元です。小石も砂も枯れ草もありません。この1組が、いちばん差が分かると思います。フロアマットは外したまま撮っています。

運転席まわりです。足元に散っていた白い粒はありません。
作業のあとの乾燥について
シートとフロアを洗っていますので、お返しするときのお車は湿っています。ここは先にお伝えしておきます。
作業のあとは、リンサークリーナーで脱水してからお返ししています。それでも湿った状態でのお返しとなりますので、乾燥期間が1日から必要です。駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。
部分清掃でも、ここは変わりません。手を入れた範囲が狭くても、洗った場所は同じように湿ります。
窓を開けられない駐車場だからといって、ご依頼をお断りすることはありません。その場合も、1日は見ておいていただければと思います。
気になり始めたら、早めにご相談ください
においのご相談は、頼むまでに時間がかかりやすいものです。どこまでひどければ頼んでいいのか、その線が自分では引けないからだと思います。
ですが、においの元は生地の中に入っていきます。表面を拭いて収まったように見えても、下に残っていれば、日が経ってからまた出てくることがあります。
ご自身でできることもあります。窓を開けて空気を入れ替える、フロアマットを外して干す、消臭剤を置く。そうしたことに意味が無いわけではありません。ただ、生地の中に入ったものは、外から風を当てても出てきません。そこだけをこちらにお任せいただく、という考え方で結構です。
消臭剤を足していくうちに、においが混ざって分かりにくくなることもあります。元を外に出してからのほうが、そのあとの判断もしやすくなります。
ご相談のときに、気になる場所と、いつごろから気になっているかをお知らせいただけると、手を入れる範囲の見当がつけやすくなります。
それから、今回のように気になる場所がはっきりしているのでしたら、その1脚だけという受け方もできます。車内をまるごと頼むほどではない、という理由で迷っていらっしゃるのなら、範囲を決めてご相談いただければ結構です。
料金は範囲と車種区分で決まっていますので、時間が経ったから高くなる、ということもありません。先延ばしにする理由が費用にあるのでしたら、その心配は要りません。
よくあるご質問
Q. 尿のにおいは完全に取れますか?
A. 完全に消えるとは言い切れません。シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあるためです。実際に拝見したうえでご相談させてください。
Q. 気になるのは運転席だけです。そこだけ頼めますか?
A. お受けしています。今回のご依頼も、運転席1脚の部分清掃です。ただし気になる範囲が2脚以上に及ぶ場合は、車内基本清掃でのご案内になります。
Q. オゾン消臭だけをお願いできますか?
A. オゾン消臭だけのご依頼は承っておりません。においの元が残ったままでは、においが戻りやすくなるためです。清掃とあわせてのご案内になります。
Q. 作業のあいだ、そばにいないといけませんか?
A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
Q. 予定が変わったらキャンセルできますか?
A. できます。前日までのご連絡でしたら、キャンセル料はかかりません。当日のキャンセル、およびご予約時間から30分以上ご連絡がつかない場合は、料金の全額を申し受けます。
Q. 支払い方法は選べますか?
A. 現金のほか、クレジットカード・電子マネーがご利用いただけます。ただしご利用いただける決済手段は、担当する提携業者によって異なります。ご予約時にご確認ください。
まとめ
群馬県伊勢崎市、トヨタ RAV4 の車内清掃でした。運転席フロアの尿のにおいが気になる、というご相談です。
おこなったのは、運転席だけの部分清掃22,000円(税込)と、仕上げのオゾン消臭12,000円(税込)で、合計34,000円(税込)です。バキュームで表面のものを取り、リンサークリーナーでシートとフロアを洗い、最後にオゾン消臭をかけました。フロアのカーペットは剥がしていません。
作業前に見えていたのは、足元の小石と砂と枯れ草、それからシートの境目に溜まった黒っぽい汚れでした。作業後の写真では、どちらもありません。
においの元は、いつも目に見えるところにあるとは限りません。気になる場所がはっきりしているようでしたら、その範囲だけでもお受けできます。お車の車種と、気になっている場所をお知らせください。金額は、お問い合わせの時点でお伝えします。
おすすめの記事
【群馬県伊勢崎市】トヨタ プリウス 第三者の嘔吐で保険が使えず助手席の分解清掃事例
同じ伊勢崎市のトヨタ車で伺った事例です。汚れとにおいがどこまで広がっているかを、角度を変えながら確かめていく進め方が書かれています。
【群馬県前橋市】スバル・インプレッサの嘔吐跡をリンサーで徹底洗浄|車内清掃事例
群馬県前橋市で、運転席まわりを中心に洗浄した事例です。リンサークリーナーが、洗浄液を繊維の内側まで入れて同時に吸い出す機械だと説明されています。
【前橋市】車内で腐敗した肉の臭いと重曹残りの車内清掃事例(ホンダ N-BOX)
群馬県前橋市で、においが気になるというご相談から伺った事例です。においの元が、シートの繊維や足元、隙間に残っていることがある、という見方が書かれています。