拭き取ったあとに気になったのは、隙間の細かい汚れでした
東京都練馬区で、トヨタ ヤリスの車内清掃をお受けしました。ご相談のきっかけは、車内で嘔吐してしまったことです。ご依頼をいただいた時点で、お客様はすでにご自身で清掃を済ませていらっしゃいました。そのうえで、においの面も含めてもう一度きれいにしてほしい、というご依頼です。
このとき、ご要望としてはっきり挙がっていたことがもう一つあります。窓の隙間部分の細かい汚れを見てほしい、というご相談でした。床などそのほかの部分については、基本料金の範囲でお願いしたい、というお話です。
このご要望は、私たちにとってとても分かりやすいものでした。ご自身で清掃をされた方からのご相談では、同じ話をよくうかがうからです。手のひらや布が当たる面はひととおり片づいた。それでも、目のはしに入る細い溝のところだけが、どうしても気になって残っている。今回のお車も、まさにその状態でした。
先にお伝えしておきたいのは、これは拭き方の問題ではないということです。車内には、指も布も物理的に入らない幅の隙間がいくつもあります。シートと内張りのあいだ、内張りどうしの合わせ目、窓まわりの溝。幅が数ミリしかないところに、家庭にある道具で手を入れるのは、そもそも難しいことです。ご家庭でできる範囲には、道具の面でも姿勢の面でも限りがあります。
作業前の写真に写っていた、隙間の中
作業に入る前に撮った写真から見ていきます。まず、内装の面と面のあいだにできた細い隙間です。

隙間の中に、茶色い繊維くずと白っぽい糸くず、そして細かいゴミが詰まっているのが見えます。一点に固まっているのではなく、溝に沿って帯のように続いています。
隙間の中に詰まっているのは、茶色い繊維くずと白っぽい糸くず、そして細かいゴミです。拭き取りを終えたあとの車内に、これだけのものが溝に沿って残っていました。
同じように、別の場所の溝も撮っています。

こちらは幅がさらに狭く、指を入れることができません。奥に細かい繊維とほこりが、面として入り込んでいます。表面から見えているのは溝の入口だけで、中がどこまで続いているかは、外からは分かりません。
隙間が汚れやすいのには理由があります。車内では、細かいものは上から下へ、そして平らな面から段差のきわへと移動していきます。走行中の振動でも、乗り降りの動きでも同じことが起こります。行き着いた先が、幅の狭い溝です。溝に落ちたものは、そこから先へは行きません。掃除機のノズルを当てても、口の幅が溝より広ければ空気が横から入ってしまい、奥のものは動きません。
面のほうにも、うっすらと残っていたもの
隙間だけではありませんでした。ドアの内張りにも、目で見て分かるものが残っていました。

ドアを開けた状態で、内張り全体を撮ったものです。上半分はグレーの面、下半分は黒い樹脂の面になっています。この黒い面に、白っぽい粉状のものが点々と、しかも広い範囲に付いているのが見えます。
色の濃い面の上に白っぽいものがのっていると、車内に乗り込んだときに視界へ入ります。気になる、と感じる原因の一つになります。
同じような白っぽいものは、座席まわりにも見えていました。

このお車のシートは、白と黒の霜降りになった布、いわゆるファブリックです。そして座面のわきには、濃い茶系の革調の面が使われています。この革調の面に、白っぽい筋と、粉状のものが付いているのが分かります。シートベルトのバックルの根元にも、同じように見えるものがあります。
布と革調の面では、汚れの残り方が変わります。布は繊維の中に入り込み、革調の面は表面にとどまりやすくなります。同じ一脚のシートでも、場所によって手の入れ方を変える必要があるのは、このためです。
足元も見ておきます。

黒い起毛の面に、砂粒や細かいゴミ、繊維が散らばっています。こちらは一か所に集まっているのではなく、広く散っている状態です。足元は、靴の裏から持ち込まれるものが最初に落ちる場所ですので、こうした散らばり方になりやすいところです。
今回の作業でやっていること
今回のご依頼は、車内基本清掃(普通車)です。
作業は、乾いた状態で取れるものを先に取るところから始めます。バキュームで、砂粒や繊維くず、ほこりを吸い上げていきます。この工程を飛ばして先に水を入れると、乾いた汚れが濡れて広がってしまいます。溝や隙間、縫い目、シートと内張りの合わせ目のように、幅の狭いところほど先に丁寧に見ていきます。今回のご要望の中心だった隙間も、この段階で手を入れています。
そのうえで、洗浄と吸い出しに移ります。ここで使うのがリンサークリーナーです。洗浄液を生地に入れて内側にあるものを浮かせ、汚れごと水と一緒に吸い上げる機材です。吸い上げるときに水分も回収しますので、洗ったシートがびしょ濡れのままお返しになることはありません。リンサークリーナーを使った箇所は、脱水したうえでお返ししています。
フロアマットは外して洗います。その下のフロアカーペットは剥がさず、上からリンサークリーナーをかけて汚れを吸い出す形です。革調の面や樹脂の面については、生地と同じ扱いにはせず、面の状態を見ながら手を入れていきます。
なお、車内基本清掃の作業範囲は、天井を除く車内です。天井の清掃は、別のオプションとしてご用意しているものになります。今回は付けていません。
作業を終えたあとの車内
先ほどのドアの内張りを、作業のあとに同じ構図で撮った写真です。

作業前の写真で、下部の黒い面に点々と広く見えていた白っぽいものは、この写真では見当たりません。上部のグレーの面には濃淡が出ています。窓ガラスとスイッチのまわりに水滴が付いているのが分かります。
においがどうなったかは写真には写りません。ただ、目に見えていたものについては、作業前と作業後で写っているものが変わっています。
ドアの下のほうも撮っています。

黒い樹脂の面と、銀色のステッププレートに水滴が残っていて、面が濡れているのが見えます。
洗浄をした面は、作業が終わった時点でまだ湿り気が残っています。お渡ししたあと、しばらくは窓を開けて風を通していただくと乾きが早くなります。閉め切ったまま停めておくと湿った空気が車内にこもり、それが別のにおいの原因になることがあります。晴れた日であれば、少し窓を開けて日なたに停めておくだけでも違います。
座席のほうも見ておきます。

後部座席です。白と黒の霜降りの布と、濃い茶系の革調のサイドという組み合わせは、前席と同じです。革調の面に濃淡が出ているのが見えます。
今回のご依頼は車内基本清掃ですので、ご相談の中心だった箇所だけでなく、天井を除く車内が作業の対象になります。座席、フロア、マット、内装の面をひととおり見ていきます。
嘔吐のにおいが、乾いたあとに戻ってくることがあります
嘔吐のご相談でいちばん多いのが、においについてのご質問です。ここは正直にお伝えしておきます。
シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。
つまり、結果を分けるのは「どこまで深く入っていたか」です。表面で止まっていれば洗い出せますが、素材の奥まで届いていた場合には、同じ作業をしても届く範囲が変わります。これは作業の丁寧さの問題ではなく、素材の構造の話です。
どのあたりまで入っているかは、外から見ただけでは分かりません。ですので、どこまで下げられそうかは、実際にお車を拝見したうえでご相談させてください。そのうえで、着手の前にお伝えします。
早めにご相談いただいたほうが、結果は変わります
こぼれた直後であれば、まだ表面にとどまっています。ところが時間が経つと、布であれば繊維を通って中のウレタンへ、フロアであればカーペットの毛足を通って下地へと入っていきます。乾いてしまえば見た目では分からなくなりますが、においの元はそこに残ります。
車内の温度が上がる時期は、この進み方が早くなります。夏場に車内の温度が上がったとき、あるいは雨の日に湿気が上がったときに、においが強く出てくると感じるのは、このためです。
ご自身で拭き取ったあとであっても、気になる感じが残っているようでしたら、その段階でご相談いただくほうが、結果は変わりやすくなります。今回のように、拭けるところは拭けていても、隙間だけが残っているというケースは実際に多くあります。
料金について
今回の内訳です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 車内基本清掃(普通車) | 30,000円(税込) |
| 合計 | 30,000円(税込) |
今回はオプションを付けていません。
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。
出張費・交通費・高速代は、基本料金に含まれています。別途かかるものがあるとすれば、コインパーキングで作業する場合の、作業車の駐車代だけです。
汚れの種類によって料金が変わることもありません。嘔吐の痕であっても、料金は車種区分の基本料金です。今回のヤリスは普通車の区分になります。
作業の時間と、当日の流れ
作業にかかる時間は、おおむね1〜3時間です。車内全体を対象とする場合は、3時間ほどとお考えください。お車の状態や作業場所の環境によって前後します。
お立ち会いについては、次のようにご案内しています。基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
シートカバーを掛けていらっしゃる場合は、ご予約の時点でお知らせください。当日に外していただくと、その分の時間がかかってしまいます。
練馬区での作業場所について
今回は、ご自宅近くの平地の駐車場で作業しています。
東京都練馬区は、電源をお借りしなくても作業できる地域です。ポータブル電源と、作業に使う水を持参して伺います。マンションの駐車場、月極駐車場、コインパーキング、ご自宅の前でも施工できます。追加の料金もいただいていません。
天候については、当日の状況によります。雨が降っている場合、屋根のある場所へお車を移動できるようでしたら、ご相談がしやすくなります。ご予約の段階で、作業場所の環境をお知らせいただけると助かります。
よくあるご質問
Q. 自分で拭き取ったあとでも、頼めますか?
A. はい、ご依頼いただけます。今回のお車も、お客様がご自身で清掃されたあとのご依頼でした。それでも隙間には繊維くずや細かいゴミが残っていました。ご家庭でできる範囲には道具の面でも限りがありますので、拭いたあとに気になる感じがあればご相談ください。
Q. 窓やシートの隙間の細かい汚れも見てもらえますか?
A. はい、車内基本清掃の範囲に入ります。今回も、隙間の細かい汚れを見てほしいというご要望をいただいて作業しています。幅の狭い溝は、指も布も入らず、掃除機のノズルも当たりにくい場所です。気になっている箇所があれば、ご相談の段階でお知らせください。
Q. 嘔吐のにおいは完全に取れますか?
A. 完全に消えるとは言い切れません。素材の奥まで入り込んでいる場合は、乾いたあとに戻ってくることがあります。どこまで入っているかは拝見しないと分かりませんので、実際にお車を確認したうえで、どこまで下げられそうかをお伝えします。
Q. 電気や水道がない駐車場でも作業できますか?
A. 東京都練馬区でしたら対応できます。電源やお水をお借りできない駐車場でも施工できます。今回のお車も、ご自宅近くの平地の駐車場で作業しました。地域によってご案内が変わりますので、練馬区以外の場所をご希望の場合は、お問い合わせのときに作業場所をお知らせください。
Q. 作業はどれくらいかかりますか?
A. おおむね1〜3時間です。車内全体を対象とする場合は3時間ほどが目安になります。お車の状態や作業場所によって前後しますので、ご予約のときに目安をお伝えします。
Q. 支払い方法は選べますか?
A. 現金のほか、クレジットカード・電子マネーがご利用いただけます。ただしご利用いただける決済手段は、担当する提携業者によって異なります。ご予約時にご確認ください。
Q. 天井も清掃してもらえますか?
A. 車内基本清掃には天井が含まれていません。天井の清掃をご希望の場合は、車内基本清掃に追加していただく形になります。ご相談の段階でお申し付けください。
まとめ
東京都練馬区のトヨタ ヤリス、嘔吐のあとの車内清掃でした。ご依頼の内容は、ご自身で清掃を済まされたうえでの、においと隙間の細かい汚れについてのご相談です。
作業前の写真には、内装の隙間に詰まった繊維くずと細かいゴミ、内張りの黒い面に点々と付いた白っぽいもの、そして足元に散らばった砂粒が写っていました。手のひらや布が当たる面と、幅数ミリの溝とでは、家庭で手が入る範囲がまったく違います。拭けるところが拭けていても隙間だけが残るのは、そのためです。
においについては、深いところまで入っている場合、乾いたあとに戻ってくることがあります。どこまで入っているかは拝見しないと分かりませんので、気になっている段階でご相談いただければと思います。東京都練馬区はもちろん、周辺の地域にも伺っています。
料金は車内基本清掃(普通車)30,000円(税込)で、オプションはございません。お見積もりは作業に入る前に確定させてお伝えします。
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