助手席にこぼした釣り餌が、強いにおいになっていました
釣りに使う餌を車の中でこぼしてしまった、というご相談をいただくことがあります。何日か経つと、ドアを開けた瞬間に鼻をつくにおいがする。窓を開けて走っても、消臭スプレーをまいても戻ってくる——。夏の時期のご相談の中でも、魚の餌はとくに困りやすいものです。
今回は岐阜県岐阜市で、レクサス NX の助手席にサビキ釣り用の餌をこぼしてしまい、腐敗臭が強く残っているというご依頼をいただきました。お乗りになって10年ほどのお車です。
この記事には、餌が腐って虫がわいた状態の写真が含まれます。見づらい部分にはモザイクをかけていますが、苦手な方はご注意ください。
魚の餌が厄介なのは、こぼれた瞬間ではなく、そのあとです。粒は拾えますが、粒から出た汁は生地に吸われ、シートの縫い目や座面の下へと落ちていきます。表面を拭き上げても、においの元は見えない場所に残ります。しかも魚の餌はたんぱく質と脂を多く含むため、夏場の車内では数日で腐敗が進みます。
「拭いたのに、においだけが残る」というご相談の多くは、この状態です。今回の助手席は、拭くだけでは届かない深さまで餌が入り込んでいました。
カーペットをめくると、床の奥まで餌が入り込んでいました
助手席の状態を確かめるため、フロアのカーペットをめくりました。車の床は一枚の鉄板ではなく、鉄板の上に黒い制振材、その上にグレーのフェルト状の遮音材、いちばん上にカーペットという順に重なっています。こぼれたものは、この層のすき間に落ちていきます。

オレンジ色の粒が床の全体に散らばっています。カーペットを敷いたままでは、ここまでは見えません。

寄って見ると、遮音材の縁や配線のまわりにも粒が入り込んでいました。こうした細いすき間には、掃除機のノズルも指も届きません。

角度を変えて広く撮ったものです。床の縁の立ち上がった部分にも、茶色い汚れが固まっている箇所がありました。

グレーのフェルトのような素材で、繊維がぎっしり詰まっています。この繊維の間にオレンジ色の粒が入り込んでいました。

さらに寄って撮ったものです。表面に乗っているのではなく、繊維の奥に入り込んでいるのが見て取れます。遮音材は音を吸うために作られているので、液体もよく吸います。餌から出た汁がここに入ると、上から拭いても届きません。
ここから先は、冒頭でお断りした写真です。
助手席の床は、餌が腐って虫がわいた状態でした。写真には全面にモザイクをかけていますので、一匹ずつの形が分かるようにはなっていません。


同じ助手席の床を、別の角度から撮ったものです。
こうなるまでには時間がかかります。裏を返すと、においが気になり始めた時点では、まだここまで進んでいないことがほとんどです。気づいた段階でご相談いただけると、手を入れる範囲も変わってきます。
助手席を取り外して、シートの下まで手を入れました
今回は助手席のまわりに汚れが集中していましたので、助手席の部分清掃でご案内しました。
ただ、写真のとおり、においの元は座面の上ではなく床にあります。シートが付いたままだと、脚とレールがちょうど汚れの上に重なり、手も道具も入りません。そこでシート脱着をオプションで付け、助手席を車から外したうえで作業しました。
作業の中心になったのは、次の3か所です。
- **床に散らばった餌の粒とわいた虫** — 制振材、遮音材、床の縁に残ったものを取り除きます
- **遮音材に入り込んだ汚れ** — 繊維の奥にあるので、表面を拭くだけでは届きません
- **助手席のシート** — 座面や背もたれに落ちた分と、外した状態でしか触れない裏側
今回の作業でも、水を吹き付けながら汚れごと吸い取る「リンサークリーナー」という機械を使っています。ぬれた雑巾で拭くのと違い、汚れを含んだ水ごと車外へ引き上げられる点が、においの作業では大きな違いになります。ただし、生地や内装材の奥深くまでしみ込んだ分は吸い出しきれずに残り、乾いたあとに弱くにおいが戻ってくることがあります。今回シートを外したのは、この「届かない深さ」を減らすためでもありました。
なお、清掃で洗うのは通常はフロアマットまでで、その下のカーペットは上からリンサークリーナーをかけて汚れを吸い出します。今回はシート脱着のオプションが入っているので、助手席を外し、カーペットをめくって制振材と遮音材まで出したうえで手を入れられました。どこまで届くかは、オプションを付けるかどうかで変わります。
仕上げには、オゾン消臭を行いました。

助手席の足元に置いてある黒い箱がオゾン発生器です。カーペットはこの時点で元に戻しています。オゾンは、洗って落としきれなかった分や、内装の表面に残ったにおいに向けた仕上げの作業です。
この順番には理由があります。においの元が残ったままオゾンだけをかけても、においは戻りやすくなるためです。そのため、オゾン消臭だけのご依頼は承っておらず、清掃に付けるオプションとしてのご案内になります。
作業のあとの助手席まわり

外して洗ったあと、車に戻した助手席です。座面にも背もたれにも、汚れやシミは見当たりません。

カーペットを元に戻した足元です。作業前にお見せしたのは、このカーペットの下の層でした。この写真では、カーペットの上に汚れや餌の粒は見当たりません。
においは、写真でお見せできない部分です。ただ、においの元そのものを車から出すところまでは作業できます。「拭いても消えないから、この車はもう無理かもしれない」とあきらめる前に、一度ご相談ください。
今回の料金
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 助手席の部分清掃 | 22,000円 |
| シート脱着(オプション) | 11,000円 |
| オゾン消臭(オプション) | 12,000円 |
| 合計 | 45,000円 |
部分清掃は、汚れがシート1脚に収まっている場合のご案内です。今回は助手席とその下の床に汚れが集中していたため、この形になりました。汚れが2脚以上に及ぶ場合は、部分清掃を席の数だけ足すのではなく、車内基本清掃でのご案内になります。範囲も広く、そのほうがご負担も軽くなります。
シート脱着は、シートを車から取り外す作業に対する料金で、1脚あたり11,000円(税込)です。清掃の料金とは別に加算されます。
料金は、作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。出張費・交通費・高速代はすべて料金に含まれており、別途かかるのは、コインパーキングでの作業になる場合の作業車の駐車代だけです。
岐阜市での作業について
クルピカ24はお客様のところへ伺って作業する出張型のサービスです。岐阜市では、電源や水のご用意は原則不要です。ポータブル電源を積んで伺い、作業に使う水も持参します。
ただし、ご予約の状況によっては、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合があります。駐車場の環境や当日の作業スペースについては、ご相談のときにお聞かせください。そのうえで、どこで作業するのがよいかを一緒に決めさせていただきます。
においが出てからでは、作業の範囲が広がります
魚の餌に限らず、車の中でにおいの元になるものには共通した性質があります。こぼれた直後は表面にあるのに、時間が経つほど下へ落ちていくという点です。座面にこぼれたものは生地を通ってクッション材へ、フロアにこぼれたものはカーペットを通って下の遮音材へと入っていきます。落ちてしまえば、上から拭いてもたどり着けません。においが強くなってからご相談いただくと、シートを外すといった作業が加わり、その分だけ料金も時間も増えます。
飲みこぼしたジュースや牛乳、嘔吐、ペットの粗相なども、届く深さが違うだけで考え方は同じです。なお、汚れの種類によって料金が変わることはありません。クルピカ24の料金は車種区分とオプションで決まっており、「魚の餌だから割増」といった加算はありません。
とくに気をつけていただきたいのが、市販の消臭スプレーです。においを別のにおいで覆う種類のものは、元が残っている限り効き目が続きません。液体をかけたことで、汚れがさらに奥へ運ばれてしまうこともあります。同じ理由で、水をたっぷりかけて洗い流すのも避けてください。車の床は水が抜けにくく、乾かないまま残るとカビのにおいが新しく出ます。
こぼしてすぐであれば、乾いた布やペーパーで押さえて吸い取るのがいちばんです。こすると生地の奥へ押し込むことになります。そのうえでにおいが残るようなら、ご相談ください。
よくいただくご質問
Q. 釣り餌のにおいは取れますか?
A. においの元は、こぼれた餌そのものと、そこから出た汁がしみ込んだ部分の2つです。清掃で洗うのは通常はフロアマットまでで、その下のカーペットは上からリンサークリーナーをかけて汚れを吸い出します。今回はシート脱着のオプションを付けて助手席を車から外し、カーペットをめくって下の層まで手を入れました。ただ、内装材の奥深くまでしみ込んでいると、乾いたあとに弱くにおいが戻ってくることがあります。状態を拝見したうえでご相談させてください。
Q. シートは外さないとだめですか?
A. 汚れが座面の上だけで済んでいれば、外さずに作業することもあります。今回のように、においの元がシートの下の床にある場合は、脚とレールが邪魔になって手も道具も入らないため、外して作業しました。外すかどうかは、こぼした場所と量によって変わります。
Q. 虫がわいていても頼めますか?
A. お受けしています。今回の助手席も、床に虫がわいた状態でのご依頼でした。状態によって作業の範囲が変わりますので、ご相談のときにお写真をお送りいただけると、ご案内がしやすくなります。
Q. オゾン消臭だけお願いできますか?
A. オゾン消臭だけのご依頼は承っておりません。清掃に付けるオプションとしてご案内しています。においの元が残ったままオゾンだけをかけても、においが戻りやすくなるためです。
Q. 電源は必要ですか?
A. 岐阜市の場合、電源や水のご用意は原則不要です。作業に使うポータブル電源と水は、こちらで積んで伺います。ただし、ご予約の状況によっては、電源をお借りできる場所への移動をお願いすることがあります。
Q. 作業のあいだ、そばにいたほうがいいですか?
A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
Q. 当日になって料金が増えることはありますか?
A. ありません。金額は、お車の状態を確認したうえで、作業に入る前に確定させてご案内します。基本プランとオプションのほかに費用が加わることはありません。
まとめ
岐阜県岐阜市のレクサス NX で、助手席にこぼれたサビキ釣り用の餌の腐敗臭のご相談をいただきました。カーペットをめくると、餌の粒は床の制振材と遮音材まで入り込み、虫がわいた状態でした。
助手席の部分清掃に加え、シート脱着で助手席を外し、床の層まで出して作業しています。仕上げにオゾン消臭を行い、料金は部分清掃22,000円、シート脱着11,000円、オゾン消臭12,000円の合計45,000円(税込)でした。
車の中のにおいは、時間が経つほど下へ落ちていきます。「拭いたのににおいだけ残る」という状態は、見えないところに元が残っているサインです。気になり始めた段階でご相談いただくほうが、作業の範囲も料金も抑えられます。岐阜市はもちろん、岐阜県内で車内のにおいにお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
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