車内で嘔吐してしまった、というご相談はクルピカ24でも多くいただきます。その場で拭き取っても、シートの奥まで入り込んだものは表面からは見えにくく、あとになってにおいだけが気になりはじめる、ということが起こります。しかも汚れは座る面だけでなく、思いがけない場所に飛んでいることがあります。
今回ご紹介するのは、岐阜県羽島郡岐南町でトヨタ アルファードの車内清掃をご依頼いただいた事例です。汚れがあったのは、前列の助手席シートの背面。つまり、座る面ではなく、2列目に座ったときに正面に見える背中側でした。シートは黒のパンチングレザー、そして作業した駐車場は電気も水道もお借りできない場所。この記事では、その車内をどう扱ったのかを順を追ってご紹介します。
岐阜県羽島郡岐南町からのご依頼でした
クルピカ24は出張での車内清掃を承っていますので、今回もお客様のご自宅の駐車場までお伺いして、その場で作業しています。駐車場は平地で、車の周囲に作業のためのスペースを確保できる状態でした。ドアを開けて機材を置き、車内に入って手を動かせるだけの広さがあるかどうかは、当日の段取りに直結する部分です。
お車はトヨタ アルファード。クルピカ24の料金区分では大型車にあたります。三列シートのミニバンは、二列目・三列目まわりが生活の場になりやすく、飲みものや食べもの、そして体調の急変にともなう汚れが起こりやすい車でもあります。今回も、後席まわりでの嘔吐というご相談で伺いました。
汚れがあったのは前列助手席の背面でした
まず、汚れがあるとうかがった前列助手席の背面を確認しました。

汚れがあったのは、写真に写っているこの面です。座ったときに背中が当たる側ではなく、2列目に座った方から見える背中側にあたります。ご相談でうかがった場所と、実際にお車で確認した場所は一致していました。この面を洗浄の対象として、作業に入っています。
背面には縦に走る織りテープと、下のほうに浅い凹みがあります。こうした段差や縁の内側は、面の向きを変えないと見えにくい場所です。写真の左側に写っているのはスライドドアの開口部で、外の敷石が見えています。ドアを開け放って明かりを入れながら、一面ずつ確認していきました。
嘔吐の汚れで見落としやすいのが、まさにこの「背面」です。汚れたところを想像するとき、多くの方はまず座面やフロアを思い浮かべます。けれども実際には、前の席の背中側や、シートのすき間、ドアの内張りの下側など、視線が届きにくいところに飛んでいることがあります。ご相談をいただいたときにお伺いした場所だけでなく、まわりの面もあわせて見ておくのは、そのためです。
黒のパンチングレザーというシートでした
このアルファードのシートは、黒のパンチングレザーでした。

写真は2列目のシートを近くから写したものです。座面と背もたれの中央に、細かな穴が規則的に並んでいるのが見えます。これがパンチングと呼ばれる加工です。アームレストや、赤い「PRESS」の文字が入ったシートベルトのバックルも一緒に写っています。
パンチングレザーのシートに対して今回おこなったのは、リンサークリーナーで吸い出し、パンチングの穴をきれいにする、という作業です。リンサークリーナーは、洗浄用の水をかけながら、汚れを含んだ水をそのまま吸い上げていく機械で、クルピカ24の車内清掃で中心になる機材です。穴が並ぶ面は、ひとつひとつに沿って手を動かしていきます。
シートの仕様は車ごと、グレードごとに違います。ご相談の段階で「うちのシートは革なのですが」とご心配をいただくことがありますが、まずは状態を拝見したうえでご相談させてください。
電気も水道もお借りできない駐車場でした
今回の現場は、電気も水道もお借りできない場所でした。そこで、ポータブル電源と給水タンクを持参して作業しています。
リンサークリーナーは電気で動き、洗浄には水を使います。ですから「電源も水道も無いところで、そもそも作業が成り立つのか」というのは、お問い合わせでも実際によくいただく心配ごとです。今回のように、機材と水をこちら側で持ち込むかたちで進める場合があります。
ご予約の状況によっては、電源をお借りできる場所へお車を移動していただくようお願いすることもあります。当日になって困らないよう、駐車場の様子は事前におうかがいしています。「屋外で水栓が無い」「集合住宅の共用部からは電気を引けない」といった条件は、先にお知らせいただけると段取りが組みやすくなります。
今回おこなった車内基本清掃の中身
今回ご依頼いただいたのは、クルピカ24の車内基本清掃です。シート、フロア、マット、内装部分の洗浄と消臭を行うメニューで、天井は含まれていません。天井は車内基本清掃に追加するオプションとしてご用意していますので、必要な場合はご相談ください。
作業の流れとしては、まず車内から取り外せるものを外し、掃除機で乾いたごみやほこりを取り除きます。そのうえで、汚れのある面に洗浄用の水をあて、リンサークリーナーで汚れを含んだ水を吸い上げていきます。今回で言えば、汚れがあるとうかがった前列助手席の背面、そして2列目まわりの背もたれ・座面・すき間、足元のカーペットとマットが対象になりました。
足元はマットを外して洗いました
足元は、敷いてあるマットを外した状態から手をつけています。

マットが外れて、車両側のカーペットとシートレールが出ています。マットを敷いたままでは、その下に落ちたものや、マットを通り抜けて染みたものに手が届きません。嘔吐の汚れは、乾くと目で追いにくくなるぶん、下に隠れている部分を見ないまま終わらせないことが大事になります。
そして、作業を終えたあとの同じ足元がこちらです。

ダイヤ柄のキルトマットが、元どおりに敷き直されています。マットは外して洗ってから戻していますので、車両側のカーペットとマットの両方に手が入った状態です。足元は靴で踏む場所でもあり、車内のにおいがこもりやすい場所でもあります。マット1枚をはさんで上下に汚れが分かれている、という状況は珍しくありません。
作業を終えたあとの車内
作業を終えたシートの背面です。

縦の織りテープと、下部の凹みが見えています。織りテープに沿った部分や、凹みの縁の内側は、正面からは見えにくいところです。現場では角度を変えながら、この縁の内側まで手を入れています。
2列目まわりも見ていきます。

背もたれと座面、アームレスト、赤いバックルが写っています。パンチングの穴が並ぶ面も、周囲の縫い目も、洗浄の対象にしています。

座面まわりを近くから見たところです。バックルが2つ並んでいるのが分かります。座面と背もたれの境目、バックルの根元、シートベルトが出ている部分は、日ごろの掃除では手が入りにくいところです。ここまで手を入れています。
作業のあとの乾燥と、においについて
車内清掃で必ずお伝えしているのが、乾燥のことです。
作業のあとは、リンサークリーナーで脱水してからお返ししています。それでも湿った状態でのお返しとなりますので、乾燥期間が1日から必要です。駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。
においについても、正直なところをお伝えしています。シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。
においが戻ってくるかどうかは、どこまで入り込んでいるかによって変わります。だからこそ、実際に拝見したうえでご相談させてください。乾いてから気になる点が出てきた場合も、そのままにせずお知らせいただければと思います。
今回の料金
今回の内訳です。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 車内基本清掃(大型車) | 35,000円(税込) |
| 合計 | 35,000円(税込) |
トヨタ アルファードは大型車の区分にあたるため、車内基本清掃は35,000円(税込)です。今回はオプションを付けていませんので、合計も35,000円(税込)になります。
嘔吐の汚れは、早めのご相談ほど扱える幅が広くなります
嘔吐の汚れでご相談をいただくとき、多くの方がすでにご自分で何らかの手当てをされています。それ自体はとても大事なことです。ただ、表面から見えなくなったことと、中に何も残っていないことは別の話になります。
汚れがどこまで入り込んでいるかは、汚れの量、経過した時間、その後どう処置されたかによって変わります。表面の近くにとどまっているうちなら吸い上げやすく、深く入り込んでいるほど手が届きにくくなります。においが戻ってくるかどうかも、この深さと関わってきます。「いったん様子を見て、においが残っていたら相談しよう」と考えたくなるところですが、におい以外に判断材料が無いまま時間が過ぎると、その間に汚れは落ち着くところまで落ち着いてしまいます。
もうひとつ、早めにご相談いただくと、日程の選択肢が増えます。お日にちによってはご希望に添えないこともありますので、急いでいる場合ほど、まずはお問い合わせいただければと思います。
よくいただくご質問
Q. 電気や水道は用意しておく必要がありますか?
A. 原則不要です。ご予約状況により、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合があります。今回の岐南町のお車では、ポータブル電源と給水タンクを持参して作業しました。
Q. パンチングレザーのシートでも洗ってもらえますか?
A. 今回のアルファードも黒のパンチングレザーでした。リンサークリーナーで吸い出し、パンチングの穴をきれいにしていきます。シートの状態は車ごとに違いますので、気になる点は先にお知らせください。
Q. 作業中はずっと立ち会いが必要ですか?
A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
Q. あとから金額が増えることはありますか?
A. 料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。
Q. 天井もお願いできますか?
A. 車内基本清掃に天井は含まれていません。天井清掃は車内基本清掃に追加するオプションとしてご用意していますので、ご希望の場合はお問い合わせのときにお知らせください。
Q. どんな業者が来ますか?
A. 案件の内容や地域に応じて、対応できる体制でご案内しています。お車の状態やご希望の作業内容をうかがったうえで、当日の段取りをお伝えします。
まとめ
今回は、岐阜県羽島郡岐南町でトヨタ アルファードの車内清掃を行った事例をご紹介しました。汚れがあったのは前列助手席シートの背面でした。座る面ではなく、2列目から見える背中側だったという点が、この案件の特徴です。
シートは黒のパンチングレザーで、リンサークリーナーで吸い出しながら、パンチングの穴をきれいにしていきました。足元は敷いてあるマットを外し、車両側のカーペットとマットの両方に手を入れてから元どおりに戻しています。電気も水道もお借りできない駐車場でしたので、ポータブル電源と給水タンクを持参して作業しました。
料金は、大型車の車内基本清掃で35,000円(税込)。オプションは付けていませんので、合計も同額です。
嘔吐の汚れは、見えなくなったあとも中に残っていることがあります。岐阜県内で車内のにおいや汚れが気になっている方は、お車の状態を拝見したうえでご相談させてください。お問い合わせをお待ちしています。
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