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【京都府亀岡市】スバル WRX S4 自分で清掃後も残る嘔吐臭の車内クリーニング事例

作業を終えた後部座席

「自分で片づけたのに、においだけ残っている」というご相談でした

京都府亀岡市のお客様から、スバル WRX S4 の車内についてご相談をいただきました。後部座席で嘔吐があり、そのあとお客様ご自身で清掃を済ませていらっしゃいました。それでも、においが少し残っている。ご相談の内容は、そういうものでした。

嘔吐の片づけは、起きたその場では時間との勝負になります。とりあえず落ち着くところまでをご自分でされる方はとても多く、実際そこまでやっておけば、見た目のほうはかなり戻ります。

困るのはそのあとです。見た目が落ち着いても、乗り込んだ瞬間だけ、ふっとにおう。ご相談をいただくのは、たいていこの状態になってからです。今回も、においが少し残っている、というところからお話が始まりました。

先にお伝えしておくと、これは片づけ方が悪かったから起きることではありません。拭き取りで届く範囲と、においの元が入り込んでいる場所が、そもそも違うというだけの話です。この記事では、そこを順番にご説明していきます。なお、この記事に載せている写真は、いずれも作業を終えたあとに撮ったものです。

拭き取った時点で、見た目はいったん戻る

嘔吐のあとにまずやることは、表面に出ているものを取り除く作業です。ここは道具がなくてもできますし、早ければ早いほど広がらずに済みます。ご自身で対応された時点で、この工程はきちんと済んでいることがほとんどです。

そして、表面を拭き上げて乾かせば、見た目は落ち着きます。時間がたてば水分も飛びますので、パッと見ただけでは「ここだった」と分からなくなることも珍しくありません。

ところが、においだけは残ることがあります。しかも、放っておけば薄れていくかというと、そうとも限りません。日が経つほど気にならなくなるどころか、暑い日に車に戻ったときだけ強く感じる、という言われ方をされる方もいらっしゃいます。

見た目とにおいは、別々に動きます。見た目が戻ったことは、においの元がなくなったことの証明にはなりません。この2つを分けて考えると、なぜ残るのかが分かりやすくなります。

表面を拭いて届くのは、表面まで

理由はとてもはっきりしています。生地やクッションの表面を拭いたときに届くのは、拭いた面のところまでだからです。

液体は、こぼれた場所にとどまってはくれません。生地の上に落ちた時点で、重さのぶんだけ下へ向かいます。表面に残っている量を拭き取っても、すでに下へ移動したぶんは、その場に置いていかれることになります。

そして、においの元は下に残ったほうにあります。表面はきれいになっているのに、においだけが上がってくる。この食い違いが、「自分で片づけたのににおう」という状態の正体です。

もうひとつ、上から消臭剤をかけても落ち着かないことがあるのも同じ理由です。届く場所が違うところに何をかけても、元にはあたりません。においの元そのものを取り出さないと、根っこは残ったままになります。

シートは、生地の下にクッションがある

車のシートは、生地が一枚張ってあるだけの板ではありません。表の生地の下に、厚みのあるクッションが入っています。座ったときに沈むのは、この層があるからです。

液体は、この層に入っていきます。生地の目や縫い目のすき間を通って下へ落ちていき、クッションに吸われて広がります。スポンジを水につけたときと同じで、いったん含んでしまえば、上から押さえたくらいでは出てきません。

今回のお車の後部座席は、細かい穴の開いたパンチング加工が入った生地でした。写真でも、座面と背もたれに小さな穴が並んでいるのが見えます。赤いステッチが効いた、きれいなシートです。

スバル WRX S4 の後部座席。パンチング加工の入った生地と赤いステッチ

このパンチング加工は、座り心地や通気のために入っているものですが、液体から見れば下へ通じる道でもあります。表面にほとんど残っていないように見えるときほど、下へ移動していると考えたほうが実態に近いことがあります。

つまり、においが残っているというご相談は、多くの場合「シートの中に残っている」というご相談です。そうであれば、やることは決まってきます。上から何かをかけるのではなく、中から出す。それが今回の作業でした。

だから、洗って吸い上げる

私たちが使うのは、リンサークリーナーという機械です。名前を聞き慣れない方も多いのですが、やっていることは単純で、生地に水を送り込んで汚れを浮かせ、そのまま吸い上げて回収するという機械です。

拭き取りとの違いは、下に入ったものを持ち上げる点にあります。表面をこするのではなく、いったん濡らして緩め、含んでいるものごと引き出します。回収したものはタンクにたまりますので、車の中で移動させて終わり、ということにはなりません。

嘔吐のにおいのご相談で、私たちが最初にこの作業を置くのはそのためです。においの元は取り出さないかぎり残り続けますので、まずそこから始めます。

スバル WRX S4 の後部座席の座面。パンチング加工の入った生地

ただ、この方法にも届く深さがあります。リンサークリーナーで吸い上げられる範囲は、生地の表面から5cmほどの深さまでです。ここまでの間に入り込んでいるものであれば、洗って引き出せます。

なお、においのご相談では、どのくらいの量がどこまで入っているのかを、外から眺めて測ることはできません。実際に洗って、吸い上げたものを見ながら判断していくことになります。そのため、まずは届く範囲をきちんと洗う、というところから始めます。

それより深く、クッションの中心のほうまで染みているときは、上からの作業では届きません。その場合は、シートを車から取り外して作業する方法があります。座面を通り抜けて下側まで落ちているようなときは、この方法をご案内することになります。どちらが必要かは、実際に拝見したうえでご相談させてください。

後部座席は、座っている人からは見えにくいところに入り込む

もうひとつ、後部座席ならではの事情があります。座っている人の位置からは見えない場所が多いことです。

とくに液体がたまりやすいのが、座面と背もたれの境目です。ここは奥に向かってすき間になっていて、こぼれたものが素直に流れ込みます。しかも、後ろから覗き込むか手を差し入れないと中の様子が分かりませんので、拭いたつもりでも手が届いていないことがあります。

同じように見落としやすいのが、シートベルトのバックルの根元です。バックルは座面から立ち上がっていて、その付け根はぐるりとすき間になっています。ここに入ったものは、上から拭くだけでは出てきません。

後部座席は、前の席の背中側とも向き合っています。飛んだものが前のシートの背面や、その下のすき間へ回り込むことがありますので、そちらもあわせて見ます。

スバル WRX S4 の車内。シートの背面と、その下のすき間

こうした場所は、面積としては小さいものです。ですが、においという点では面積は関係ありません。わずかな量でも、乾かずに残っていればにおいます。「広い範囲を拭いたのに残っている」ときは、こういう小さなすき間が残っていることがよくあります。

後部座席は、運転される方にとって、いちばん様子が分かりにくい場所でもあります。運転席からは背もたれ越しにしか見えませんし、後ろのドアを開けて覗き込んだところで、座面の奥やバックルの根元までは目が届きません。乗るたびににおうのに、どこから来ているのかがはっきりしない。ご相談をいただく時点で、この状態になっていることはよくあります。

車内基本清掃では、こうした境目やすき間も含めて手を入れます。見えている面だけを整えるのではなく、においの元が入りそうなところを順に当たっていく、という進め方です。

ドアの内張りと足元も、まとめて見ます

嘔吐のご相談では、シートだけを見て終わりにはしません。飛んだものがドア側や足元に落ちていることがあります。

後ろのドアの内張りには、ドアポケットやパワーウィンドウのスイッチまわりなど、細かい段差やくぼみがあります。樹脂の面は拭けば落ちますが、こういった継ぎ目には残りやすいので、内張りもあわせて確認します。

スバル WRX S4 の後部ドアの内張り。パワーウィンドウのスイッチとドアポケット

足元も同じです。今回のお車には、縁取りの入ったフロアマットが敷かれていました。マットは敷いてあるだけですので、上から落ちたものはマットが受け止めてくれますが、量が多ければ縁を越えて下へ回ります。

スバル WRX S4 の後部座席の足元。フロアマットが敷かれている

そのため、マットは外して単体で扱い、その下のフロアもあわせて見ます。マットの表側だけを洗って戻すと、下に残ったぶんがそのままになります。マットを上げてみたら裏側が湿っていた、というのは実際にあることです。

作業の流れとしては、こうして外せるものを外し、シート・すき間・内張り・フロアと順に当たっていくことになります。においのご相談では、どこか一か所だけを狙うより、入り込みそうな場所を取りこぼさないほうが結果につながります。

今回の料金は、普通車の車内基本清掃で 30,000円(税込)です

今回のご依頼は、普通車の車内基本清掃で 30,000円(税込)です。オプションはお付けしていません。

クルピカ24の料金は、お車の区分で基本の金額が決まります。軽自動車が 25,000円(税込)、普通車が 30,000円(税込)、大型車が 35,000円(税込)です。WRX S4 は普通車にあたりますので、今回は 30,000円(税込)でした。

基本の金額をお車の区分だけで決めているのは、そのほうがご依頼の前に見通しを立てていただけるからです。汚れの内容ごとに細かく積み上げていくやり方にすると、実際に見るまで総額が分かりません。においのご相談は、ご本人にも状態が読みにくいところから始まりますので、金額のほうは先にはっきりさせておきたいと考えています。

そのうえで、状態によっては別の作業が必要になることがあります。たとえば、吐瀉物がそのまま残っている状態から始める場合は、取り除く工程が別に要りますので、追加 22,000円(税込)をいただいています。今回はお客様が先に片づけてくださっていたので、こちらは発生していません。ご自身で片づけておいていただくことは、料金の面でもそのまま効いてきます。

料金の決め方は、いつも同じ順番です。まずご相談をうかがい、状態を確認したうえで金額を確定させ、ご了承をいただいてから作業に入ります。お写真やお電話でうかがった内容だけで金額を決めてしまうことはしていません。そのかわり、いったんお伝えした金額は、そこから動きません。当日になって作業を始めてから増えることはなく、お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。

車内基本清掃に含まれるのは、シート、フロア、マット、内装部分の洗浄と消臭です。天井は含まれていません。天井の清掃は、別のオプションとして承っています。

よくあるご質問

Q. 自分で拭いたあとでも、清掃を頼む意味はありますか。

A. においが残っているのでしたら、意味があります。ご自身で拭き取っていただくと表面のものは取れますが、生地の下に入ったものはその場に残ります。においの元は残ったほうにありますので、そこを洗って吸い上げる作業になります。

Q. 作業のあいだ、そばにいたほうがいいですか。

A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。

Q. 作業をしたあと、においが戻ってくることはありますか。

A. シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。

Q. 作業のあと、すぐに乗れますか。

A. 作業のあとは、生地に入った水分をできるだけ吸い上げてからお返ししています。それでも奥のほうにはしばらく残りますので、駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。

Q. 後部座席まわりだけをお願いすることはできますか。

A. シート1脚などの部分清掃を承ることもありますが、汚れの内容やお車の状態によって、お受けできるかどうかが変わります。ご希望がありましたら、その旨をお伝えください。確認したうえでご回答します。

Q. 見た目にはもう汚れが残っていないのですが、それでも見てもらえますか。

A. はい。今回のご依頼も、見た目は落ち着いていて、においだけが残っているというご相談でした。においの出方は車内の状態によって変わりますので、実際に拝見したうえでご相談させてください。

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