すでにほぼきれいになっている状態からのご依頼でした
愛知県名古屋市名東区で、トヨタ プロボックスの車内清掃をご依頼いただきました。社用車で、助手席で吐いてしまった、というご相談です。
ご連絡をいただいた時点で、車内はすでにほぼきれいになっていました。目に見える汚れは残っておらず、この記事の写真にも、汚れと分かるものは写っていません。それでもご依頼をいただいた、というのが今回の出発点です。
先に結果から書きます。普通車の車内基本清掃 30,000円(税込)に、オプションのオゾン消臭 12,000円(税込)を加えて、合計 42,000円(税込)でお受けしました。

助手席の足元です。黒いフロアマットが敷かれていて、その周りにグレーのカーペットが見えています。
ここから先は、「見た目はもう戻っているのに、それでも清掃をご依頼いただく」という状況で、シートの上と中で何が起きているのかを書いていきます。
見た目が戻っても、においの話は別に残ります
車内で吐いてしまったとき、その場ではまず、こぼれたものを取り除くことになります。そして表面に乗っていたものを取り除くと、車内の見た目はたいてい戻ります。落ち着いて見渡せば、もう普段どおりの車内です。
ところが、においの話はここで終わりません。見た目の話とにおいの話は、別々に進みます。目で見て分かるのは表面だけで、においの元がどこにどれだけ残っているかは、外からは見えないからです。
しかも、においは自分では慣れてしまいます。何度も乗り降りしているうちに感じにくくなり、久しぶりに乗った人だけが気づく、ということも起こります。「自分では分からないが、気になっている」という状態は、こういうときに生まれます。
今回も、見た目はもう戻っている状態でのご依頼でした。表面が片づいていても、シートの中がどうなっているかは、外からは分かりません。
布のシートは、表面の下に続きがあります

助手席の座面と背もたれです。濃いグレーのファブリック(布)の生地が張られています。

同じ生地を近くから撮ったものです。細かい畝と、ダイヤの形をした織りの模様が見えます。この織りの目には、細かい凹凸があります。
布のシートは、この生地一枚でできているわけではありません。生地の下にはクッションのウレタンがあり、そこがシートの厚みをつくっています。座ったときに沈む感じは、この下の層があるからです。
つまり、シートの表面は「面」ではなく「入口」に近い構造をしています。液体がかかったとき、それは表面の上に乗ったままではいてくれません。織りの目を通り抜けて、下の層へ向かいます。どこまで入るかは、量や、気づくまでの時間、生地の状態によって変わります。
外から見て分かるのは、表面の色や乾き具合だけです。中がどうなっているかは、シートを見ただけでは分かりません。ここが、布のシートの厄介なところです。
表面を拭いて届くのは、表面までです
こうなると、上から拭くという方法では届かない範囲が出てきます。布が触れるのは表面だけなので、取り除けるのは表面に乗っているぶんです。織りの目に入り込んだもの、その下のウレタンに移ったものには、布は届きません。

助手席を斜め前から撮ったものです。ヘッドレスト、背もたれ、座面、そしてシートベルトが写っています。この角度から見ると、生地の張られ方や、座面と背もたれの境目がよく分かります。
やっかいなのは、拭いた直後の見た目です。表面がきれいになると、片づいたように見えます。そして実際、見た目としては片づいています。ただ、それは「表面に乗っていたものが無くなった」という話であって、「中に入ったものが無くなった」という話ではありません。
においが後から気になってくるのは、この差が理由です。表面が乾いても、中に残ったものはそのまま残ります。気温が上がった日や、締め切ったまま停めていた後に気になりやすいのも、同じ理由です。
座面の上だけを見て終わりにしません
液体は、かかった場所にとどまってくれるとは限りません。座面に落ちたものが縁を伝って下へ回ることもありますし、足元まで届くこともあります。そのため、助手席の作業では座面の上だけでなく、周りもあわせて見ていきます。
見ておくのは、たとえば次のようなところです。座面と背もたれの境目は、上からのぞいても影になって奥が見えません。シートベルトの帯は布でできていて、生地と同じように吸います。足元のフロアマットは、外してみないと下のカーペットの状態が分かりません。1枚目の写真で、黒いフロアマットの周りにグレーのカーペットが見えているとおり、マットの下にはもう一枚、床の生地があります。
どれも、座ったままの姿勢では目に入らない場所です。においだけが残っているときに「どこから出ているのか分からない」となりやすいのは、こうした見えない場所が車内にいくつもあるからです。
だから、洗って吸い上げます
そこで当社が行うのは、拭き取りではなく、洗って吸い上げるという作業です。
使うのはリンサークリーナーという機械です。生地に水を送り込み、その水ごと吸い上げるという仕組みで、表面をなでるのではなく、生地の中に入ったものを水に移してから、まとめて回収します。においの元になるものを、車内から外へ出してしまうという考え方です。
作業の順番としては、まず車内のほこりやゴミを取り除き、そのうえでシートやフロア、マットに手を入れていく、という流れになります。今回は助手席が中心のご相談でしたが、車内基本清掃ではシート、フロア、マット、内装部分をまとめて作業します。

運転席の座面です。助手席と同じ生地が張られています。車内は空気でつながっていますので、においの話をするときは、気になっている場所だけを見て終わりにはしません。
ひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。この方法で手が届く深さには目安があり、生地の表面からおよそ5cmまでです。ここまでの範囲であれば、水を送り込んで吸い上げることができます。
それより深く、ウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、上からの作業では届きません。座面を貫通して下まで抜けているような場合は、シートを車から取り外してから作業する方法もあります(今回はシートの脱着は行っていません)。
どこまで入り込んでいるかは、外から見て分かるものではありません。実際に拝見したうえでご相談させてください。
洗い出したうえで、仕上げにオゾン消臭
今回は、この洗浄に加えてオゾン消臭を行いました。順番が大事です。
においの元がシートの中に残ったままでは、上から何をしても、元が残っている以上はにおいが出続けます。まず洗って、においの元そのものを車内から出す。そのうえで、洗っても残ったものにオゾンをはたらかせる。この順番でご案内しています。
そのため、オゾン消臭だけのご依頼は承っておりません。車内基本清掃と組み合わせてのご利用となります。においの元をシートの中に残したまま仕上げだけを行っても、その元が残っているという状態は変わらないためです。

助手席の座面を、別の角度から撮ったものです。
オゾン消臭は、車内の洗浄が終わったあとに行います。そのぶん当日の作業時間は長くなりますので、お時間には少し余裕を見ていただけると助かります。
複数の人が乗る車では、においの扱いが変わります
今回のお車は社用車でした。会社のお車は、決まった方だけが乗ることもあれば、複数の方が乗ることもあります。ここでは、複数の方が乗る場合の話を書きます。
自分の車であれば、多少気になっても「まあいいか」で済ませることができます。においに慣れてしまえば、そのまま乗り続けることもできます。ところが、複数の人が乗る車ではそうもいきません。一般に、次に乗る人はその車で何があったかを知らないまま乗ることになり、においだけに気づく、ということが起こります。
一般論として、共有の車は「誰が手配するか」があいまいになりやすいものです。気づいた人と、直す手配をする人と、次に乗る人が、それぞれ別だからです。そのあいだにも時間は進みます。
そして、においの話では時間が効いてきます。入り込んだものは、時間が経つほど奥へ進むことがあります。先ほど書いたとおり、上からの作業で届くのは表面からおよそ5cmまでです。奥へ進んでしまえば、それだけ手が届きにくくなります。
見た目が戻っている段階でご相談をいただけると、こちらとしても作業がしやすくなります。吐瀉物がそのまま残っている状態でのご依頼では追加の費用をいただくことがありますが、今回はその必要がありませんでした。見た目が戻った段階でご相談をいただくことには、こういう意味もあります。
今回の料金
今回の料金は、次のとおりです。
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 車内基本清掃(普通車) | 30,000円 |
| オゾン消臭 | 12,000円 |
| 合計 | 42,000円 |
プロボックスは普通車の区分になります。基本料金は車種の区分でご案内していて、軽自動車は 25,000円(税込)、普通車は 30,000円(税込)、大型車は 35,000円(税込)です。大型車にはミニバン・大型SUV・ワンボックスから4tトラックまでが入ります。
車内基本清掃に含まれるのは、シート、フロア、マット、内装部分です。天井は含まれておらず、天井の清掃は別のオプションになります。
料金は作業に入る前に確定させてお伝えします。作業が始まってから金額が増えることはありません。お伝えしている基本プランとオプション以外の費用はいただきません。お写真やお電話でうかがった内容だけで金額を決めてしまうことはせず、実際に拝見したうえで金額をお伝えし、ご了承いただいてから作業に入ります。
名東区で同じようなご相談をお考えの方へ
当社は出張での車内清掃を行っていますので、お車のある場所へうかがって作業します。名古屋市名東区でしたら、お車を停めてある場所へうかがい、そのままの状態で見せていただけます。
見た目はもう戻っているけれど、においが気になる――というご相談は、めずらしいものではありません。むしろ、表面が片づいたあとだからこそ、においだけが残って気になるという形になりやすいと思います。
どこまで入り込んでいるかは、写真だけでは分かりません。まずは状況をお聞かせいただければ、そのうえで何ができるかをご案内します。
よくあるご質問
Q. 自分できれいにしたあとでも、清掃をお願いできますか
A. はい、ご依頼いただけます。今回の名東区のプロボックスも、すでにほぼきれいになっている状態でのご依頼でした。表面の汚れが取れていても、生地の中に入ったものは残っていることがあります。見た目ではなくにおいが気になる、という段階でご相談いただいて問題ありません。
Q. においは戻ってきませんか
A. シートの中のウレタンの中心部まで入り込んでいる場合は、乾いたあとににおいが戻ってくることがあります。リンサークリーナーで吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。
Q. オゾン消臭だけをお願いすることはできますか
A. オゾン消臭のみでのご依頼は承っておりません。車内基本清掃で、においの元になるものを洗い出したうえで行うご案内としています。
Q. 作業のあいだ、そばにいたほうがいいですか
A. 基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。
Q. 作業のあと、すぐに乗れますか
A. 作業のあとは、生地に入った水分をできるだけ吸い上げてからお返ししています。それでも奥のほうにはしばらく残りますので、駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。
Q. 作業には電源をお借りする必要がありますか
A. 愛知県では原則不要です。ご予約状況により、電源をお借りできる場所への移動をお願いする場合があります。
Q. 名古屋市名東区まで来てもらえますか
A. はい、出張でうかがいます。お車のある場所で作業しますので、お車を持ち込んでいただく必要はありません。駐車場の環境によってご案内が変わることもありますので、気になる場合はご相談ください。
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