■ ご依頼内容と車両の状態
大阪府東大阪市にて、トヨタ ヴェルファイアの車内清掃のご依頼をいただきました。
2列目シートの足元通路部分に灯油をこぼしてしまい、汚れと強い臭いが残っている状態でした。
灯油は揮発性がある一方で、カーペット内部に染み込むと臭いが長期間残りやすく、通常の清掃では取りきれないケースが多い汚れです。
今回も見た目以上に内部へ浸透している可能性が高く、特にシートレール周辺やカーペットの奥にまで影響が出ている状況でした。
なお、灯油汚れについては完全除去が難しく、一定割合で臭いが残る可能性がある点については事前にご了承いただいた上での対応となりました。
■ 作業前の状態
マットおよびカーペットには、灯油が染み込んだことによる黒ずみやムラが確認できました。
特に足元の通路部分は液体が溜まりやすく、繊維の奥まで浸透している状態で、踏み込むたびに臭いが立ち上がる状況でした。
また、シートレール周辺や隙間部分にも灯油が入り込んでおり、表面だけでなく構造的に取りづらい箇所への汚染が広がっていました。
このようなケースでは、表面的な拭き取りではほとんど改善せず、分解に近いレベルでのアプローチが必要になります。



■ 作業内容
まずマットは車外に取り出し、専用洗剤を使用して繊維内部の油分を分解する洗浄を実施しました。
灯油は油分汚れのため、水洗いだけでは落ちず、洗剤と十分な攪拌・すすぎを繰り返す工程が重要になります。
車内側については、カーペット全体に対して洗浄と吸引を繰り返し行い、内部に残った灯油成分をできる限り除去しました。
特にシートレール周辺は手作業で細かく処理し、臭いの原因となる箇所を一点ずつ取り除いています。
また、乾燥工程も非常に重要であるため、湿気が残らないよう時間をかけて処理を行い、臭い戻りのリスクを抑える対応を実施しました。
■ 作業後の状態
マットおよびカーペットの黒ずみは大きく改善され、見た目としての汚れはほぼ解消された状態となりました。
また、強く感じられていた灯油特有の臭いについても軽減され、車内に乗り込んだ際の不快感は大幅に抑えられています。
ただし、灯油という汚れの特性上、完全に無臭の状態まで持っていくことは難しく、環境や温度によってはわずかに臭いを感じる可能性は残ります。
その点については事前のご説明通りとなりますが、日常使用において支障のないレベルまで改善できた事例となります。