今回クルピカ24が対応したのは、ステップワゴンの二列目シートで発生した嘔吐による車内全体清掃のご依頼です。表面上は大きく広がった汚れではありませんでしたが、臭いが残っているとのことで内部洗浄が必要な状態でした。
嘔吐は見た目よりも内部残留が問題になります。拭き取りだけでは取り切れず、時間差で臭いが戻ることがあります。今回も繊維内部まで処理する前提で作業を行いました。
施工前の状態
二列目座面には色味の変化が確認できました。繊維の奥に入り込んだ跡がうっすらと残り、部分的にムラが出ています。表面は拭き取りがされている状態でしたが、内部層への浸透が疑われました。
シート横の側面部分には白っぽい付着跡があり、座面から流れた成分が残っている可能性がありました。シートレール周辺には細かなゴミが確認でき、シート下にも埃が蓄積していました。
一見すると大きな汚れではありませんが、臭いが残っている場合は内部処理が必要です。





リンサーによる内部洗浄
まず座面に洗浄液を浸透させ、繊維内部の成分を分解します。その後、リンサークリーナーで吸引洗浄を行いました。
回収された汚水は濁りが確認でき、内部に残っていた成分が吸い出されている状態でした。見た目以上に内部へ浸透していることが分かります。
嘔吐清掃の重要な工程は、表面の見た目を整えることではなく、内部に残った成分を除去することです。
高温スチーム洗浄の実施
座面の縫い目や繊維の奥に残りやすい部分には、高温スチームを使用しました。スチームは繊維内部に熱を伝え、分解と除去を補助します。
動画および写真でも確認できる通り、スチームを当てながらブラッシングを行い、汚れを浮かせたうえで再度吸引しています。
嘔吐案件では、リンサーだけでなくスチーム処理を組み合わせることで、内部に残りやすい成分へのアプローチが可能になります。
フロア・シート下の清掃
シートレール周辺および足元のフロア部分も吸引清掃を実施しました。嘔吐の液体は座面から下へ移動している可能性があるため、下部まで確認しながら処理を行います。
目立ちにくい箇所ですが、こうした部分を整えることで車内全体の状態が安定します。
内装パネルの拭き取り
シート横の樹脂部分や周辺パネルも拭き取りを行いました。付着跡を除去し、質感を均一に整えています。
車内全体清掃では、座面のみで終わらせず、周辺箇所も含めて整えます。
消臭スプレーだけでは根本解決にならない理由
嘔吐後に消臭スプレーを使用することは一般的ですが、多くは臭いを一時的に包み込むか、香りで上書きする仕組みです。内部に残った成分を除去するものではありません。
そのため、時間の経過や湿度の変化で臭いが戻ることがあります。
根本的な改善には、内部洗浄と物理的除去が必要です。
施工後の状態
二列目座面の色ムラは落ち着き、繊維が立ち上がりました。側面の付着跡も除去されています。フロアおよびシート下のゴミも取り除かれ、全体が整いました。
臭いは内部洗浄とスチーム処理により大きく軽減しています。




まとめ
嘔吐は見た目以上に内部へ浸透します。表面処理だけでは十分ではありません。
車は日常的に使用される空間です。突発的なトラブルだけでなく、日々の蓄積も進んでいきます。
違和感を感じた段階で全体をリセットすることが、状態を保つために重要です。定期的な車内全体清掃は、長く快適に使用するための有効な手段です。